結局初日の4枚以外は1枚しか出ませんでしたね。いつも通りと言えばいつも通りです。
クルフィックスの洞察力
(2)(G)
ソーサリー
あなたのライラリーの一番上から6枚のカードを公開する。それらの中からエンチャント・カードを最大3枚まであなたの手札に加え、残りのカードをあなたの墓地に置く。
緑によくある、ライブラリートップから特定のタイプのカードを手札に加えるソーサリーです。
《神々との融和/Commune with the Gods(THS)》と比較して、クリーチャー・カードは不可になりましたが最大3枚まで手札に加えられるのでアドバンテージを得られるのが売り。
安定して3枚加えるのは普通無理ですが、2枚でもアドバンテージには違いありませんので構成次第ではチャンスありでしょうか。
コモン・スタンダードでもオーラデッキは組めそうですし。

例によって墓地肥やしの役割も持てるのですが、《神々との融和》より1枚多いだけで1マナ重いですし、
墓地肥やしが活きる環境では他にも多数の選択肢があることもあり、上記の利点も活かせるような構成でない限りは優先度は低くなりそうです。

こんなところで。
ニクスへの旅のプレビューが始まったようです。
比較的コモンが多めに発表されていましたので、新メカニズムチェックも込みで見ておこうかと思います。
アジャニの存在
(W)
インスタント
奮励 ― アジャニの存在を唱えるためのコストは、2つ目以降の対象1つにつき(2)(W)多くなる。
望む数のクリーチャーを対象とする。それらはそれぞれターン終了時まで+1/+1の修整を受けるとともに破壊不能を得る。
何故か知りませんが《定命の者の決意/Mortal’s Resolve(BNG)》を明らかに上回るパフォーマンスのカードが出ました。
破壊不能に関しては白>緑ということなのでしょうか。
奮励は、《火の玉/Fireball(M12)》と同様のコスト増加システムを能力語化したものです。
英雄的と組み合わせて使ってねということのようです。
正直システムとしては複製とかぶっていますが、
・コピーを作る複製では英雄的を誘発してくれない。
・複製だと同じものを何度も対象にできる。
などの差異がありますね。ブロックのテーマ的にはやはり前者は見過ごせない点です。
ところで、ストーリー上アジャニが関わってくるんですか?
印章持ちのヒトデ
(1)(U)
クリーチャー ― ヒトデ
0/3
(T):占術1を行う。
歴代2枚目のヒトデです。
能力語に星座なるものがあるためにヒトデを採用したのでしょうか。
能力的には、ドロー補助を兼ねる序盤のブロッカーという点で《前兆語り/Omenspeaker(THS)》に通じるものがありますね。
戦場に出た瞬間に仕事をして、さっさとチャンプ・ブロッカーとして使い捨てやすい《前兆語り》の方がやや優勢か。
印章持ちのヒトデはどちらかというと長期使用を見据えたカード。
サテュロスの重装歩兵
(R)
クリーチャー ― サテュロス・兵士
1/1
英雄的 ― あなたがサテュロスの重装歩兵を対象とする呪文を1つ唱えるたび、サテュロスの重装歩兵の上に+1/+1カウンターを1個置く。
今までにも数枚出ていた、自己強化型の英雄的カードです。赤としては初か。
緑や白と比べ自分のクリーチャーに使うタイプの呪文が多くない赤ですが、それ用にデッキを組めばいい動きをしそうです。
授与コストが最も軽い《ニクス生まれのお調子者/Nyxborn Rollicker(BNG)》と色が合い、マナ・カーブもきれいなので期待してみます。
貪欲なるレウクロッタ
(3)(G)
クリーチャー ― ビースト
2/4
警戒
(6)(G):怪物化3を行う。
普通の怪物化クリーチャーです。
神々の軍勢では怪物化は無かったですが、今回はあるようですね。
カードとしては、《ネシアンのアスプ/Nessian Asp(THS)》と比べてやや地味な印象を受けます。

新メカニズムとしては能力語「星座」が登場する模様。
そのパーマネント自身か他のエンチャントがあなたのコントロール下で戦場に出るたびに誘発する誘発型能力で、それほどひねりは無い印象。
コモンにも複数ありそうなシステムですので、星座持ちコモンが登場したら見ることにしましょう。
(青字部分追記 2014/04/12)

こんなところで。
神々の軍勢のプレビューが始まりました。
新メカニズムの解説に加え、カードギャラリーで多くのカードが発表されていますね。
しかしいつもながらコモンは不作の3枚のみ。
ニクス生まれの盾の仲間
(W)
クリーチャー・エンチャント ― 人間・兵士
1/2
授与(2)(W)
エンチャントされているクリーチャーは+1/+2の修整を受ける。
テーロスに登場した授与とデザイン上大きな違いは無いですね。
《希望の幻霊/Hopeful Eidolon(THS)》とサイズや役割面でかなりかぶっていて、
仮にコモン構築で1マナクリーチャーをどちらかから使うとしたら《希望の幻霊》の方になりそうな。

幻霊と言えば、テーロスでは白と黒に1枚ずついるだけでしたが、今回赤の《常炎の幻霊》が公開されています(こちらはアンコモン)。
今回か、ブロック全体で5枚揃うことになりそうですね。
オレスコスの太陽導き
(1)(W)
クリーチャー ― 猫・兵士
2/2
神啓 ― オレスコスの太陽導きがアンタップ状態になるたび、あなたは2点のライフを得る。
新能力語の神啓を持ちます。
自身がアンタップ状態になるたびに誘発する能力で、《虚賢者/Hollowsage(SHM)》の能力に名前がついたというところですね。
神啓そのものとしては、殴りに行けるクリーチャーの方が特に工夫しなくても効果が期待できる能力なので、
中盤以降はともかく序盤は2マナ2/2として殴りに行きやすいこのクリーチャーについているのは評価できる点。
もちろんコモン構築で採用に至るレベルのオマケ効果ではないですが。

なお、神啓とコンボしてくれということで《バネ葉の太鼓/Springleaf Drum(LRW)》が再録されていますが、アンコモンに昇格してしまっています。
リミテッド用の、コモンの無色での色マナサポートカードは今回何になるのか。
ファラガックスの巨人
(4)(R)
クリーチャー ― 巨人
3/3
貢納2(このクリーチャーが戦場に出るに際し、あなたの望む対戦相手1人はこれの上に+1/+1カウンターを2個置いてもよい。)
ファラガックスの巨人が戦場に出たとき、貢納が支払われていない場合、ファラガックスの巨人は各対戦相手にそれぞれ5点のダメージを与える。

新キーワード能力の貢納を持ちます。
このクリーチャーを強化するか、戦場に出た時の誘発型能力を使わせるか、相手に選ばせるような能力ですね。
過去のカードで言えば懲罰者カード群などが近いでしょうか。
この手のシステムってよほどのものでない限り使われないですが、キーワード能力化までしているわけですし、一線級のカードも出てくるかもしれませんね。
このカード自体は、それほどでもないです。

他、テーロスでは信心を利用するカードはパーマネントのみでしたが、今回は信心を参照するインスタントやソーサリーも出る模様。(コモンは未判明)
自身のマナ・コストを参照できない分、使い勝手はやや落ちそうですが。
あと、神々が2色であることに伴い「白と青への信心」など、2色の信心を参照するカードが登場。
どちらも想定の範囲内ではあります。

他、英雄的や占術などには目新しいものは今のところ見られず。

今回はこんな所で。
秘密日記のみ。
秘密日記のみ
ラヴニカへの回帰プレビュー2週目でしたね。
第1週は大量に公開されていたコモン・カードですが、
先週は2枚だけ。
秘密を盗む者
(2)(U)
クリーチャー ― 人間・ならず者
2/2
秘密を盗む者がプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、カードを1枚引く。
ケンタウルスの癒し手
(1)(G)(W)
クリーチャー ― ケンタウルス・クレリック
3/3
ケンタウルスの癒し手が戦場に出たとき、あなたは3点のライフを得る。
枚数が少ないうえに特に珍しいと言えるものは無く、
どこのブロックにあってもおかしくないようなカードですね。
まあ、コモンにマルチカラーがあるブロックはそう多くはないですが。

《秘密を盗む者》は、《巻物泥棒》のP/T違い。
それぞれ利点はありますし、8枚体制というのもそれはそれで面白いかもしれませんね。
《翼作り(AVR)》辺りで飛ばす対象が増えるのはよいことです。

《ケンタウルスの癒し手》は、要するに《ありがたい老修道士》などの系列のカードです。
多色である分サイズがいいので、それなりの戦力になります。
いわゆるヒーラー型のクレリックがあまり作られなくなって、
クレリックといえばこの手のライフ回復型のカードが増えていくんでしょうね。

しかし、こう言っては何ですがこの2枚だけではあまりわくわくもしないですね。
あくまでプレビューの主役は高めのレアリティのカードですから仕方ありません。
秘密日記のみ。
今週のプレビューはコモンが1枚も出ないまま終わるかと思っていましたが、かろうじて1枚ありました。
火柱
(R)
ソーサリー
クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。火柱はそれに2点のダメージを与える。このターン、これによりダメージを与えられたクリーチャーがこのターン死亡する場合、代わりにそれを追放する。
神河物語にたくさんあった追放型火力です。
最近のコモンだと《マグマのしぶき/Magma Spray(ALA)》なんかが(1マナ2点という点も含め)近いですね。
ソーサリーになってしまってますが、
不死対策に加え、グレイブディガーループなどを止められるのでコモン構築でも有用かと思います。

一般のプレビューの方は…。
神話レアが15枚すべて公開されたようですね。
好きなのは黒の《煙突/Smokestack(UZ)》変形版みたいなエンチャントなんですが、絶対使われないだろうなとも。
そして《原初のうねり(AVR)》は、10マナも払って下手すると何も起こらないというギャンブル性が素敵です。
アヴァシンの帰還のプレビュー1週目が終了しました。
いつものことではありますがコモンの発表はほとんどありませんね。
初日に発表されていた3枚以降、新たに判明したコモンは2枚のみ。
ベラドンナの行商人/Nightshade Peddler
(1)(G)
クリーチャー ― 人間・ドルイド
1/1
結魂
ベラドンナの行商人と他のクリーチャーが組になっているかぎり、両方のクリーチャーは接死を持つ。
幽霊のゆらめき
(2)(U)
インスタント
あなたがコントロールするアーティファクトやクリーチャーや土地を2つ対象とし、それらを追放し、その後それらのカードをあなたのコントロール下で戦場に戻す。
まずは接死を共有する結魂クリーチャーです。
コモン環境からティムがいなくなっているのが残念ですが、相手にすると嫌なカードではあるかと。
接死で相討ちできると思って油断していたら、戦闘中に相方を除去されて接死で相手を倒せず、という状況は実にありそうなので、その辺のフォローを考えてプレイする必要はありますね。

2枚目は要するにダブル明滅で、アーティファクトや土地も対象にできます。昔の《ぐるぐる/Twiddle》系カードを思い出します。
クリーチャー1体だけ明滅したい状況でも、適当な土地を2つ目の対象とすれば擬似2マナ《雲隠れ/Cloudshft》のように働きますので、対象2つといってもそれほど制約はありませんね。
とは言え「対象を取る呪文からの回避」だけなら1体明滅すれば充分ですから、
わざわざこちらを使うならCIP能力の使い回しやカウンター(乗せる方)のリセットなども積極的に狙いたいですね。
対象の多さや対象範囲の広さから、考えればいろいろ使い道は出てきそうなカードだと思います。
公式プレビューについて何か書くのも久しぶりです。
次のセットが来る前に
コモンデッキを各色ごとに作るくらいはしておきたかったですが、
まあ仕事が遅かったということで仕方ないですね。

コモンカードも数枚紹介されていますのでそちらから。
翼作り/Wingcrafter
(U)
クリーチャー ― 人間・ウィザード
1/1
結魂(このクリーチャーか他のまだ組になっていないクリーチャーが戦場に出たとき、あなたはそれらを組にしてもよい。それらのクリーチャーは、あなたがそれらをコントロールし続けるかぎり組である。)
翼作りが他のクリーチャーと組になっているかぎり、両方のクリーチャーは飛行を持つ。
まずは新キーワード能力の1つ、結魂(「けっこん」と読むのか?)です。
組を組んでいるクリーチャーと自身にメリットを与える能力を持つようです。
孤立した時に弱そう(組になってない限り能力持たないものが多そう)ですが、
一種の装備品やシステムクリーチャーだと割り切ればそう悪くはないかもしれませんね。
このカードに関して言うなら、うまくいくとは限らないとはいえ2ターン目から殴れる1/1飛行にはなれるわけで、
他の飛行付与カードと比べてだいぶ性能が良さそうに見えます。
とは言え、墜落させられる危険もかなりあるので、あまり過信しても危ないですね。

で結魂ですが、注釈文(実際に印刷されているものをそのまま写しました)が分かりにくいですね。

例:結魂持ちAとBがいる時にCが戦場に出て、AとBの結魂が誘発する。
それぞれの解決時にAとC、BとCという組を作れそうに読めます。
「他のまだ組になっていないクリーチャー1体」という言い回しをしてるにもかかわらず、
「このクリーチャー」自身については既に組になっているかどうかについて言及してないのが原因ですね。(英語原文もそうですか。)
注釈文なのである程度曖昧でもいいとは思いますが、結構重要な部分だと思います。

あとこの能力は何度も誘発する可能性があるのですが、
何故か「Whenever/~するたび」ではなく「When/~とき」が使われていますね。
それともこういう場合は「When/~とき」でいいんでしたっけ。

…やっぱり分からないですね。
既に組を組んでいる時に他のクリーチャーが出た場合、
結魂はそもそも誘発しないのか、誘発はするけど解決時に組を組むことを選べないのか。
後者だと思うんですが、あえて「When/~とき」を使ってるのは、
組を組んでる場合誘発しないから?とか思ったもので。
(それでも組が解消するなどすれば、また誘発する機会があるので、表記の件は気になりますけど。)
まあFAQ待ち。
連携攻撃/Joint Assault
(G)
インスタント
クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで+2/+2の修整を受ける。それがいずれかのクリーチャーと組になっている場合、そのクリーチャーもターン終了時まで+2/+2の修整を受ける。
結魂関連のカードです。
自分の意志で合計+4/+4を狙いやすいので、強い結魂クリーチャーがいれば
コモン構築で使ってみるのも面白いかもしれません。(いるのかどうかって話ですが)
単純に+2/+2でも、戦闘で相手のクリーチャーに逆転したり火力を避けたりは可能ですし、弱くはないでしょう。
雲隠れ/Cloudshift
(W)
インスタント
あなたがコントロールするクリーチャー1体を対象とし、それを追放し、その後そのカードをあなたのコントロール下で戦場に戻す。
わざわざ「明滅」として新メカニズム扱いで紹介されています。
つまりそれなりの枚数が存在するということだと思われますが、白以外にもあるんでしょうか?
《ちらつくスピリット/Flickering Spirit(TSP)》辺りの再録もあり得そうですね。
カードとしては、戦闘での当て逃げが出来なくなった分昔ほどの威力ではないにせよ、
単体除去ばかりのコモン構築では結構嫌なカードですね。
特に《平和な心/Pacifism》系の除去が腐って腐って仕方ない。


あとは新キーワード能力として奇跡/Miracleと、
カード群の呼称として単騎/Lonersが紹介されています。
不死も継続採用とのこと。

奇跡は要するにタイミングを選べない代わりに劇的に軽いコストで呪文を
唱えられるようになるメカニズムですが、
最序盤に引いてしまったもの以外はほぼ奇跡コストで唱えられるでしょうから、
かなり強そうに見えます。コモンにはあるんでしょうか。
ライブラリー操作のできる《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor(WWK)》がまた強くなってしまいますね。いくつかの環境で禁止ですが。

奇跡で気になるのは、複数枚まとめて引いちゃった中に奇跡カードがあった時ですね。
例えば《吠えたける鉱山/Howling Mine》がある時、
例えば相手のターン終了時に《霊感/Inspiration》を撃った時(《霊感》かよ!というツッコミは無しで)、
わざわざ1枚ずつ引く人って少なそうで、
奇跡カードが1枚目なのかそうでないのか分からなくなることもありそうだなと。
まあ、奇跡カードがデッキにあるならその辺気を遣ってドローして下さいって話ですけど、
《二度目の収穫/Rowen》みたいに目に見えてる(戦場に出てる)のとでは意識の向け方って違うでしょうし。
開発部はそういう物理的/記憶的問題のあるメカニズムって避けていたようなので、
あ、今回のこれは通ったのか、となんとなく思いました。

今日はこんなところで。
ゼンディカーの公式サイトが正式稼働していまして、
画像付きスポイラーにカードがだいぶ増えました。
まだプレビュー週間初日だというのにこんなに公開していてネタが尽きないものだろうかと心配ですね。
今日公開されたコモンはPlanechaseに収録された4枚以外に6枚ありました。
風乗りの長魚/Windrider Eel
(3)(U)
クリーチャー ― 魚
2/2
上陸 ― 土地が1つあなたのコントロール下で戦場に出るたび、風乗りの長魚はターン終了時まで+2/+2の修整を受ける。
板金鎧の土百足/Plated Geopede
(1)(R)
クリーチャー ― 昆虫
1/1
先制攻撃
上陸 ― 土地が1つあなたのコントロール下で戦場に出るたび、板金鎧の土百足はターン終了時まで+2/+2の修整を受ける。
鎌虎/Scythe Tiger
(G)
クリーチャー ― 猫
3/2
被覆
鎌虎が場に出たとき、あなたが土地を1つ生け贄に捧げないかぎり、鎌虎を生け贄に捧げる。
オラン=リーフの生き残り/Oran-Rief Survivalist
(1)(G)
クリーチャー ― 人間・戦士・同盟者
1/1
オラン=リーフの生き残りか他の同盟者が1体あなたのコントロール下で戦場に出るたび、あなたはオラン=リーフの生き残りの上に+1/+1カウンターを1個置いてもよい。
Nissa’s Chosen
(G)(G)
クリーチャー ― エルフ・戦士
2/3
Nissa’s Chosenが戦場からいずれかの墓地に置かれる場合、代わりにそれをオーナーのライブラリーの一番下に置く。
ぐらつく峰/Teetering Peeks
土地
ぐらつく峰はタップ状態で戦場に出る。
ぐらつく峰が戦場に出たとき、クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで+2/+0の修整を受ける。
(T):あなたのマナ・プールに(R)を加える。
上陸に限らず、「戦場に出るたび」の誘発型能力が多いですね。
新用語を定着させるため、とかそういう意図も多少はあるのかもしれません。

《風乗りの長魚》と《板金鎧の土百足》は上陸の能力が完全一致。
他の色にもまったく同じ能力を持つものがいそうですね。
《風乗りの長魚》は上陸1回で4/4、しかも飛行ということで、リミテッドでの影響力は大きそう。
コモン構築では、通常時は2/2ということで、相手にしても除去するには困らないでしょうけど、
他の青のカード次第ではこれを入れたビートダウンのようなものも作れそうではあります。
《板金鎧の土百足》は序盤のアタッカーとして強そう。
ただ、軽いデッキでは土地が少なくなる分、恩恵は受けにくくはなりそうですね。

《鎌猫》は《はぐれ象/Rogue Elephant(WL)》と同じデメリットを持ち、3/2被覆。
被覆がコントロール相手に強いのと、コモン構築で白青系のコントロールがよく積んでいる《器用な決闘者/Deft Duelist(ALA)》に止められる点が難しいところなのですが。
《収穫のワーム/Harvest Wurm(WL)》のような相性のよい相方がいるかどうかでも評価が変わりそうなカード。

《オラン=リーフの生き残り》は、同盟者関連のカード。
他にもレアで《カズールの大将軍/Kazuul Warlord(ZEN)》というカードが公開刺されていますが、
公開されている範囲で見れば、自身や同盟者が戦場に出た時に恩恵を受けるクリーチャー・タイプのようです。
すべての色にいると使いにくそうですが、いくつかの色にまとまっているならデッキも作りやすそうです。
これ単体でも、《ルーン爪の熊/Runeclaw Bear(M10)》以上の性能ではあるので、まともな同盟者が多ければコモン構築で採用できそうです。

《Nissa’s Chosen(ZEN)》は、新プレインズウォーカーである《Nissa Revane(ZEN)》と関連するカードで、
能力もどちらかと言うと《Nissa Revane》との組み合わせを想定して設定された能力です。
単体でも《エルフの戦士/Elvish Warrior(MOR)》+αとは言えますが、
ローウィンのインカーネーションなどと違い場にある分にはただの2/3にすぎないので、
《Nissa Revane》と組み合わせられないコモン構築ではそれほど有用な能力でもないですね。

《ぐらつく峰》はCIP能力付きのタップイン土地で、色マナが出せるのが偉いですね。
サイクルで出ると思われるので他の色も楽しみです。
《ぐらつく峰》自体は、その攻撃的な性能とタップインが合わない感じがあるのでどちらかと言えば使いにくそうですね。
タップインでありながら、やることが少ない1ターン目に出しておこう、とはしづらいですし。
(その辺が《ケルドの巨石/Keldon Megaliths(FUT)》などとの大きな違いです。)
どちらかと言うと、呪文だと思って普通の土地構成に加えて数枚挿しておくとかの方がいいかもしれません。
ゼンディカーのミニサイトが今週から動いていまして、
いつも通り画像付きスポイラー・リストでカードがいくつか公開されています。
今週は正式なプレビュー週間ではないので、まだカードも少ないですね。
コモン・カードが1枚だけありました。
魂の階段の探検/Soul Stair Expedition
(B)
エンチャント
上陸 ― 土地が1つあなたのコントロール下で戦場に出るたび、あなたは魂の階段の探検の上に探索カウンターを1個置いてもよい。
魂の階段の探検を、その上から探索カウンターを3個取り除いて生け贄に捧げる:あなたの墓地にあるクリーチャー・カードを最大2枚まで対象とし、それらをあなたの手札に戻す。
《死者再生/Raise Dead(9E)》系のカードです。
今は《墓暴き/Disentomb(M10)》系の、と言うべきかもしれませんが。
土地を3つ出さなければ使えない分、アドバンテージを得られるのでコモン構築では使えそうではあります。
起動する前に《Kor Sanctifier(ZEN)》などで破壊されないよう気をつけなければいけませんが。

能力語の上陸は、「土地が1つあなたのコントロール下で戦場に出るたび」の誘発型能力です。
《広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse(M10)》や全景と相性がよく、
それらがよく使われるコモン構築ではより利用しやすいのではないかと。
Planechaseの各デッキにゼンディカーのコモン・カードが各1枚ずつ収録されるととのこと。
コーの奉納者/Kor Sanctifiers
(2)(W)
クリーチャー ― コー・クレリック
2/3
キッカー(W)
コーの奉納者が戦場に出た時、それがキッカーされている場合、アーティファクト1つかエンチャント1つを対象とし、それを破壊する。
鞭打ちの罠/Whiplash Trap
(3)(U)(U)
インスタント ― 罠
このターンにいずれかの対戦相手が自分のコントロール下で2体以上のクリーチャーを戦場に出した場合、あなたは鞭打ちの罠のマナ・コストを支払うのではなく、(U)を支払ってもよい。
クリーチャー2体を対象とし、それらをオーナーの手札に戻す。
忌まわしい最期/Hideous End
(1)(B)(B)
インスタント
黒でないクリーチャー1体を対象とし、それを破壊する。そのコントローラーは2点のライフを失う。
獣狩り/Beast Hunt
(3)(G)
ソーサリー
あなたのライブラリーのカードを一番上から3枚公開する。この方法で公開されたクリーチャー・カードをすべてあなたの手札に加え、残りをあなたの墓地に置く。
《コーの奉納者》は、キッカーでの《解呪/Disenchant(TSB)》内蔵クリーチャー。
サイズも標準的なバニラ・クリーチャー相当なので、とても便利ですね。
自分でアーティファクトやエンチャントを使う場合でも邪魔にならないのが便利です。

《鞭打ちの罠》は、《水没/Submerge(NE)》などに見られた条件付きピッチ・スペルのようなもの。
あいにく条件を満たしても0マナにはなりませんが、クリーチャー2体を1マナで戻せるというテンポ・アドバンテージは強力。
しかし、素で撃つ時の5マナというコストは構築では厳しめです。
新サブタイプ罠が気になりますが、どの程度意味を持つのか。
後日Orb of Insightで調べたところ、「Trap」は34ヒット。
Trapであるカードそのものの他に、Trapを参照するカード(例えば《花の神/Hana Kami(CHK)》のような)がいくらかあるのでしょうね。
同様の「条件次第でコストが減るカード」が34種類もあるとはあまり思えませんし。
ちなみに神河物語のOrb of Insightでの秘儀(Arcane)のヒット数と比べるとだいぶ少ないですが、
セットのカード数がそもそも少ない、秘儀には連繋やスピリット・クラフトがあった、
などを考えると、まあこれくらいでもそんなにおかしくはないですね。
ちなみに神河物語の秘儀カード自体は44枚でした。
ついでですが、ゼンディカーのOrbで「連繋(Splice)」は0。

しかしよく考えたら、《鞭打ちの罠》だけでもカード名、サブタイプ、テキスト中にそのカード名が登場、と3回も「Trap」が登場していますから、
他の罠カードもそんな感じだとすると10種類程度かもしれないですね。
もしそうなら、サブタイプ「罠」も墓石アイコンなどのようにただの目印程度のものなのかもしれません。


《忌まわしい最期》は2点ライフロスのオマケ付き《破滅の刃/Doom Blade(M10)》。
《死の爆弾/Death Bomb(NE)》がいかに弱かったか分かるというもの。まあ色拘束が違いますが。

《獣狩り》は、最近緑によくあるクリーチャー・カードに特化したアドバンテージ呪文。
《調和/Harmonize(PLC)》よりだいぶ弱いのは色拘束や稀少度などから割り切るしか無いですね。
しかし手札に加えられるカードの枚数の期待値も1枚を少し超える程度でしょうから、コスト的には割に合わない感。
高い確率でアドバンテージを得られる《ガルガンチュアンの贈り物/Gift of the Gargantuan(ALA)》と比べて少し地味です。あっちは土地とクリーチャーなのでまた違いますが。

9/8:日本語名追記
第10版が今日を最後にスタンダードを去るということで、脱落カードのまとめです。
《霊魂放逐/Remove Soul(10E)》→《本質の散乱/Essence Scatter(M10)》のような、同型再版による実質的な生き残りもあり、
そういうものは除外すると90種類のカードがスタンダード落ちします。
結構多いですね。まあコモン枠自体が121種類から101種類へと減っているのもありますが、変更率そのものもだいぶ高いです。

《儀仗兵/Honor Guard》
《ツンドラ狼/Tundra Wolves》
《陽光尾の鷹/Suntail Hawk》
《サマイトの癒し手/Samite Healer》
《若年の騎士/Youthful Knight》
《天使の壁/Angelic Wall》
《幽霊の管理人/Ghost Warden》
《不動の守備兵/Steadfast Guard》
《ありがたい老修道士/Venerable Monk》
《ベナリアの騎士/Benalish Knight》
《野生のグリフィン/Wild Griffin》
《雲を追うエイヴン/Aven Cloudchaser》
《空狩人の巡回兵/Skyhunter Patrol》
《ロクソドンの神秘家/Loxodon Mystic》
《啓蒙/Demystify》
《聖なる日/Holy Day》
《目かくし/Bandage》
《戦士の誉れ/Warrior’s Honor》
《蘇生の妙薬/Reviving Dose》
《天使の祝福/Angelic Blessing》
《光の心/Heart of Light》

《雲のスプライト/Cloud Sprite》
《脱走魔術師/Fugitive Wizard》
《ルーメングリッドの管理人/Lumengrid Warden》
《カブトガニ/Horseshoe Crab》
《雲の精霊/Cloud Elemental》
《狡猾な抜け道魔道士/Crafty Pathmage》
《ルートウォーターの猛士/Rootwater Commando》
《エイヴンの魚捕り/Aven Fisher》
《エイヴンの風読み/Aven Windreader》
《シー・モンスター/Sea Monster》
《のぞき見/Peek》
《ブーメラン/Boomerang》
《ひきつり/Twitch》
《ふるい分け/Sift》
《鏡のローブ/Robe of Mirrors》
《ゆらめく翼/Shimmering Wings》
《脱水/Dehydration》

《疫病甲虫/Plague Beetle》
《吸血コウモリ/Vampire Bats》
《ただれたゴブリン/Festering Goblin》
《貪欲なるネズミ/Ravenous Rats》
《骨なしの凶漢/Spineless Thug》
《スケイズ・ゾンビ/Scathe Zombies》
《ファイレクシアの憤怒鬼/Phyrexian Rager》
《切り刻まれた軍勢/Severed Legion》
《ドロスのクロコダイル/Dross Crocodile》
《街道筋の強盗/Highway Robber》
《グールの大群/Mass of Ghouls》
《恐怖/Terror》
《苦悩/Afflict》
《困窮/Distress》
《復活/Recover》
《本質の吸収/Essence Drain》
《汚染された結合/Contaminated Bond》
《畏怖/Fear》

《暗渠を這うもの/Duct Crawler》
《ヴィーアシーノの砂漠の斥候/Viashino Sandscout》
《ゴブリン精鋭歩兵部隊/Goblin Elite Infantry》
《ゴブリンの空襲部隊/Goblin Sky Raider》
《ブラッドロック・サイクロプス/Bloodrock Cyclops》
《放蕩紅蓮術士/Prodigal Pyromancer》
《ボガーダンの炎魔/Bogardan Firefiend》
《ヴィーアシーノの飛脚/Viashino Runner》
《アナーバのボディガード/Anaba Bodyguard》
《岩アナグマ/Rock Badger》
《ショック/Shock》
《火葬/Incinerate》
《金床の拳/Fists of the Anvil》
《気絶/Stun》
《スマッシュ/Smash》
《破砕/Demolish》
《大地の飛礫/Spitting Earth》
《抑えきれない怒り/Uncontrollable Anger》

《エルフの狂戦士/Elvish Berserker》
《木の壁/Wall of Wood》
《スカイシュラウドのレインジャー/Skyshroud Ranger》
《梢の蜘蛛/Canopy Spider》
《ラッシュウッドのドライアド/Rushwood Dryad》
《はさみカブト虫/Pincher Beetles》
《ラノワールの歩哨/Llanowar Sentinel》
《ルートワラ/Rootwalla》
《忍び寄る虎/Stalking Tiger》
《針刺ワーム/Spined Wurm》
《木登りカヴー/Kavu Climber》
《攻撃的衝動/Aggressive Urge》
《自然との融和/Commune with Nature》
《自然の泉/Natural Spring》
《樹上の篭手/Treetop Bracers》
《はびこり/Overgrowth》


青字は、上位互換が代わりに基本セット2010に再録されているので、実質的には影響の無いカードです。
それでなくても、大体の物は似た用途のものが登場していたり、そもそも使っていなかったりであまり問題は無いのですが。

白は《ツンドラ狼》や《陽光尾の鷹》、《若年の騎士》といったウイニーがだいぶ落ちていまして、
新たな1マナクリーチャーは《魂の管理人/Soul Warden(M10)》が入るだけという変わりっぷりですが、まああまり影響は無いと思います。
他もそれほど消えて困るカードは無いと思います。
《サマイトの癒し手》や《幽霊の管理人》が消えて、それに代わるカードが登場していないため、
リミテッドでのコンバット・トリックが薄くなったようには感じますが。

青は、抜けて困る可能性があるのは《ブーメラン》と《ふるい分け》辺りでしょうか。
特に代わりの汎用バウンスが無いのが不思議でなりません。《分散/Disperse(MOR)》か《逆行/Regress(MRD)》辺り入れておけばいいと思うのですがね。
《ふるい分け》は、まあ何だかんだ言って《空民の助言/Counsel of the Soratami(10E)》(と《予言/Divination(M10)》)とかぶっていましたし、
「ドローしながら捨てる」がしたければ《マーフォークの物あさり/Merfolk Looter(M10)》がまだ残っているのであまり問題無いでしょうね。
他は、コンボのお供である《カブトガニ》が落ちたくらいでしょうか。

黒は、《貪欲なるネズミ》、《ファイレクシアの憤怒鬼》(と《街道筋の強盗》)という優秀な187クリーチャーを失いました。まあ、あまり使ってなかったのですが。
基本セット2010では、クリーチャーでアドバンテージにつながりそうなものが無いのでこの辺は純粋に弱体化ですね。
他の部分は、ほとんどが代理を務められるカードが再録されているのであまり問題無さそうです。

赤は、《ショック》と《火葬》が《稲妻/Lightning Bolt(M10)》に一本化。
一方だけを採用していたデッキにとってはそれほど問題無いでしょうし、両方入れていたデッキも他のブロックのカードから代わりを探せるでしょうからここは問題無いかと。
他もあまり、落ちて残念というカードは無いですね。
《破砕》が落ちて土地破壊が実にひどいことになっているのですが、もともと土地破壊デッキ的なものは組めない環境でしたからいいです。
なお、《放蕩紅蓮術士》はアンコモンになったので、コモン環境視点では脱落。まあこれも《ヴィティアのとげ刺し/Vithian Stinger(ALA)》が同環境に残るので、8ティムデッキでもない限りは困らないはずです。

緑も特筆すべき脱落カードは無いですね。
森渡りクリーチャーの性能の落差が非常に大きいくらい。
あと1マナクリーチャーが3種類も落ちたのに何も増えなかったので、そこは(セットのデザイン的に)どうなのかと思っていたり。まあ、リミテッドですら使ってなかったカードですが。

明確に弱体化した箇所があるのは黒くらいですかね。まあ得たものもあるので、そこはまた別の機会に。
青はバウンスの幅が狭まり、白はシステムクリーチャーが減りましたが、そこまで痛手ではないかと。
赤や緑はそう困ることも無い、というところでしょうか。
皆勤賞や画像付きスポイラー以外にも、ルール解説動画でたくさん収録カードが公開されていたので、コモンだけでも拾っておこうかと。

まず再録物から。まあ順当なところですね。
《珊瑚マーフォーク/Coral Merfolk(M10)》
《物知りフクロウ/Sage Owl(M10)》
《噛みつきドレイク/Snapping Drake(M10)》
《稲妻の精霊/Lightning Elemental(M10)》
《大蜘蛛/Giant Spider(M10)》

続いて新規の一部。
Siege Mastodon
(4)(W)
クリーチャー ― 象
3/5
氷の牢獄/Ice Cage
(1)(U)
エンチャント ― オーラ
エンチャント(クリーチャー)
エンチャントされているクリーチャーは攻撃したりブロックしたりできず、それの起動型能力は起動できない。
エンチャントされているクリーチャーが呪文や能力の対象になったとき、氷の牢獄を破壊する。
ジャッカルの使い魔/Jackal Familiar
(R)
クリーチャー ― 猟犬
2/2
ジャッカルの使い魔は単独で攻撃したりブロックしたりできない。
Deadly Recluse
(1)(G)
クリーチャー ― 蜘蛛
1/2
到達、接死
Emerald Oryx
(3)(G)
クリーチャー ― アンテロープ
2/3
森渡り
Stampedeing Rhino
(4)(G)
クリーチャー ― サイ
4/4
トランプル
《Siege Mastodon(M10)》は、実は白単色としては最も重いバニラ。性能的には《歩兵部隊/Foot Soldiers(9ED)》に1マナ足して+1/+1なので妥当なサイズですかね。緑の《レッドウッド・ツリーフォーク/Redwood Treefolk(7ED)》や《ブランチウッド・ツリーフォーク/Blanchwood Treefolk(UZ)》よりわずかに小さいのも、色の差と思えば。
《氷の牢獄/Ice Cage(M10)》は、似たカードを挙げるなら《眠りの秘薬/Sleeping Potion(PS)》。青に多いアンタップ阻止ではなく、《平和な心/Pacifism(10E)》型。起動型能力も封じるのがセールスポイント。
《ジャッカルの使い魔/Jackal Familiar(M10)》は、《モグの下働き/Mogg Flunkies(ST)》や《くすぶり獣/Ember Beast(OD)》の流れを汲むカード。いわゆる下位種ですね。さり気なく《オーク徴集兵部隊/Orcish Conscripts(5E)》の上位互換になっています。一応、2マナの速攻クリーチャーとの相性は良いと言えますか。
《Deadly Recluse(M10)》は《ソーンウィールドの射手/Thornweald Archer(FUT)》のパワー、タフネスを入れ替えたもの。ブロッカーとして使う分には1/2の方が扱いやすいですかね。
《Emerald Oryx(M10)》は森渡りクリーチャーですが、《ラッシュウッドのドライアド/Rushwood Dryad(10E)》や《ハートウッド・ツリーフォーク/Heartwood Treefolk(WL)》と比べてだいぶ見劣りしますね。《猫族の戦士/Cat Warriors(5E)》クオリティ。多分緑同士だとクリーチャー対策が無いので弱めにしてるとかそんなことだと思いますが。
《Stampedeing Rhino(M10)》は5マナ4/4トランプルでして、シングルシンボルである分《ファングレンの狩人/Fangren Hunter(MRD)》の上位互換。
これらは新規収録カードの中でも、同型再版ではない完全な新規カード。
そして新規の残り、過去のカードの同型再版です。
Silvercoat Lion
(1)(W)
クリーチャー ― 猫
2/2
Griffin Sentinel
(2)(W)
クリーチャー ― グリフィン
1/3
飛行、警戒
Viashino Spearhunter
(2)(R)
クリーチャー ― ヴィーアシーノ・戦士
2/1
先制攻撃
《Silvercoat Lion(M10)》は、普通の熊です。第10版にはこのポジションいなかったんですよね。兵士から猫になった分部族効果は利用しづらくなりました。
《Griffin Sentinel(M10)》は、《うろつく空狩人/Skyhunter Prowler(10E)》の同型再版。
《Viashino Spearhunter(M10)》は懐かしの《剣歯虎/Sabertooth Tiger(7ED)》の同型再版。こちらは逆に猫から戦士になったので、部族関連の利用はしやすいですかね。

それから。
《放蕩紅蓮術士/Prodigal Pyromancer(M10)》はアンコモンになったようです。まあマジック2010シーズンのほとんどで《ヴィティアのとげ刺し/Vithian Stinger(ALA)》が使えるので、あまり困らないですが。

こんなところで。
コモンの情報ってあまり出ないので、1週間に1回まとめればいいかという感じで。

画像付きスポイラーでは、コモンカードは今週は3枚のみ判明。
再録物は《堕落の触手/Tendrils of Corruption(M10)》。
《本質の吸収/Essence Drain(10E)》などと比べれば嬉しいですね。
ただ、昨今の多色環境にはあまりマッチしないのが残念。
さて、新規コモンカードはこちら。
西風のスプライト/Zephyr Sprite
(U)
クリーチャー ― フェアリー
1/1
飛行
吸血鬼の貴族/Vampire Aristocrat
(2)(B)
クリーチャー ― 吸血鬼・ならず者
2/2
クリーチャーを1体生け贄に捧げる:吸血鬼の貴族はターン終了時まで+2/+2の修整を受ける。
新規と言っても、《吸血鬼の貴族》は《ファイレクシアの食屍鬼/Phyrexian Ghoul(UZ)》や《ナントゥーコの鞘虫/Nantuko Husk(10E)》の同型再版なので、新しい気はしませんね。《ナントゥーコの鞘虫》が第10版に入っていたこともあり、実質的にはレアリティを下げての継続再録。まあ、ジャンドのトークン製造カードとの相性は良いですし、コモン環境でも使い出はありますね。戦闘に関するルール変更で、使い勝手は落ちることになりますが。
これがコモンということは、《スケイズ・ゾンビ/Scathe Zombies(10E)》は再録されないのですかね。

《西風のフェアリー》は、遂に青で登場した1マナ1/1飛行…って《空飛ぶ男/Flying Men(TSB)》がいたか。
何にせよ、一旦《雲のスプライト/Cloud Sprite(10E)》レベルまでクリーチャーの質が落とされた青にこれが出たわけで、色ごとのカードパワー調整はまだ続いてるということなのでしょうか。

一方皆勤賞カードですが、今週は何故か4枚しか発表されず。
再録《沼の悪霊/Bog Wraith(10E)》
再録《吠えたける鉱山/Howling Mine(10E)》
脱落《オーク弩弓隊/Orcish Artillery(10E)》
脱落《灰色熊/Grizzly Bears(10E)》
《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren(M10)》がいるから《吠えたける鉱山》は落ちるのかと思いきやまだ生き残ってます。おやおや。
《沼の悪霊》も残るそうですが、《蠢く骸骨/Drudge Skeletons(M10)》、《夢魔/Nightmare(M10)》と合わせて3枚生き残っているとは、黒はだいぶしぶといですね。
一方、脱落はバニラの代表《灰色熊》と、元祖赤のティム《オーク弩弓隊》。
ふむ、《灰色熊》は何らかの上位互換が再録されるか、あるいはロードたちに合わせた同型再版(クリーチャー・タイプ変更版)でも収録するのですかね(《シーリアのエルフ/Cylian Elf(ALA)》とか)。
残念ではありますがまあ仕方ないです。
《オーク弩弓隊》ですが、これが落ちたことで、先週脱落が発表された《ゴブリンの王/Goblin King(10E)》と合わせ、赤は皆勤賞が全滅となりました。
とか書いていたら、《ゴブリン弩弓隊/Goblin Artillery(M10)》という名前で同型再版されるそうで。(07/09追記)

そう言えば、もうプレリリース・トーナメントが来週に迫りましたね。
楽しみ楽しみ。
マジック2010のミニサイトが今週から動き始めました。
画像付きスポイラーでは、今週は5枚のコモンカードが収録確定しました。
《魂の管理人/Soul Warden(M10)》
《蠢く骸骨/Drudge Skeletons(M10)》
《稲妻/Lightning Bolt(M10)》
《巨大化/Giant Growth(M10)》
これらは再録なのでテキストは省略。
《魂の管理人》と《蠢く骸骨》はアンコモンからコモンに格下げですが、そもそも初出はコモンなので元通りと言った方が正しいですね。
《セラの天使/Serra Angel(M10)》もそうですが、無駄にレアリティが上がったカードが多かった気がするのでこういう変更はありがたいところ。
注目は《稲妻》再録でしょうか。よくこれを再録したものです。使用可能期間が15か月と短いので、ちょっと試してみようというのがあるのかもしれません。
さて、新規コモンカードはこちら。
夜の子/Child of Night
(1)(B)
クリーチャー ― 吸血鬼
2/1
絆魂
基本セットらしくシンプルですね。まあ普通のカードだと思います。

一方、1日1枚発表される皆勤賞カードの存亡情報も注目の的かと思います。
今週発表された6枚の結果はこちら。
再録《蠢く骸骨/Drudge Skeletons(10E)》
再録《夢魔/Nightmare(10E)》
再録《巨大化/Giant Growth(10E)》
脱落《畏怖/Fear(10E)》
脱落《ゴブリンの王/Goblin King(10E)》
脱落《再生/Regeneration(10E)》
コモン(だったことがある)カードとしては、《畏怖》と《再生》が脱落。まあ使わなかったカードですし、問題は無いでしょう。《畏怖》に至っては、上位互換が基本セット入りしても驚かないレベル。
《ゴブリンの王》脱落は少し驚き。初代からのロードで唯一残り続けてきたこのクリーチャーも遂に。
ところで、マジック2010のプレビュー期間が15日間。
今までの皆勤賞が16枚で、1日1枚発表。今週は1枚多いので6+5+5で発表するつもりかと思ったのですが、
「マジック2010での皆勤賞は8枚」という情報は既に出ているのだから、
15枚目の存亡情報を出した時点で16枚目も分かってしまいますよね。
5+5+6(最終日が2枚)のペースで発表した方が良かったのではないですかね。いいんですけど。

今日のプレビューの1枚と、FAQからコモンであろうものを数枚。
エスパーの嵐刃/Esper Stormblade
{W/B}(U)
アーティファクト・クリーチャー ― ヴィダルケン・ウィザード
2/1
あなたが他の多色のパーマネントをコントロールしているかぎり、エスパーの嵐刃は+1/+1の修整を受けるとともに飛行を持つ。
死の一撃のミノタウルス/Deadshot Minotaur
(3)(R)(G)
クリーチャー ― ミノタウルス
3/4
死の一撃のミノタウルスが場に出たとき、飛行を持つクリーチャー1体を対象とする。死の一撃のミノタウルスはそれに3点のダメージを与える。
サイクリング {R/G}
ナヤの神の印章/Sigil of the Nayan Gods
(1)(G)(W)
エンチャント ― オーラ
エンチャント(クリーチャー)
エンチャントされているクリーチャーは、あなたがコントロールするクリーチャー1体につき+1/+1の修整を受ける。
サイクリング {G/W}
グリクシスの滞留者/Grixis Sojourners
(1)(U)(B)(R)
クリーチャー ― ゾンビ・オーガ
4/3
あなたがグリクシスの滞留者をサイクリングしたか、それが場からいずれかの墓地に置かれたとき、いずれかの墓地にあるカード1枚を対象とする。あなたはそれをゲームから取り除いてもよい。
サイクリング (2)(B)
ジャンドの滞留者/Jund Sojourners
(B)(R)(G)
クリーチャー ― ヴィーアシーノ・シャーマン
3/2
あなたがジャンドの滞留者をサイクリングしたか、それが場からいずれかの墓地に置かれたとき、クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。あなたは「ジャンドの滞留者はそれに1点のダメージを与える。」を選んでもよい。
サイクリング (2)(R)
公式プレビューは《エスパーの嵐刃/Esper Stormblade》。
サイクルの内2枚が既に判明していますが、これは得られるキーワード能力が飛行なのでやや強め。
多色パーマネントの相方として、除去されにくい《器用な決闘者/Deft Duelist(ALA)》を使えるのも利点と言えるでしょうか。

《死の一撃のミノタウルス/Deadshot Minotaur》と《ナヤの神の印章/Sigil of the Nayan Gods》は、混成サイクリングのサイクル。非クリーチャーもあったんですね、このサイクル。
どっちも地味ですね。特に《死の一撃のミノタウルス》は場面を選びます。だからこそサイクリングに意味がある、とも言えますけど。

そしてグリクシスとジャンドの「滞留者」。残すはエスパーのみになりました。
場に出てのサイズはそこそこ。《グリクシスの滞留者/Grixis Sojourners》は、クリーチャーの弱い色なのでこのサイズは相対的には嬉しいかもしれませんが。
能力は、逆に《グリクシスの滞留者》の方が地味。墓地対策ですか。2枚くらい取り除いてくれてもよさそうに見えますが、サイクリング誘発型能力なので贅沢言ってはダメってことですかね。
ちなみに《ジャンドの滞留者/Jund Sojourners》は、サイクリングすると《加撃/Zap(IN)》相当。

他にも数枚コモンっぽいものはあったのですが、まあとりあえず確実なものだけ。
6枚ほど。サイクルの連中ばっかりですね。
ガラス塵の大男/Glassdust Hulk
(3)(W)(U)
アーティファクト・クリーチャー ― ゴーレム
3/4
他のアーティファクトが1つあなたのコントロール下で場に出るたび、ガラス塵の大男はターン終了時まで+1/+1の修整を受けるとともに、このターンブロックされない。
サイクリング {W/U}
Sanctum Plowbeast
(4)(W)(U)
アーティファクト・クリーチャー ― ビースト
3/6
防衛
平地サイクリング (2)、島サイクリング (2)
Monstrous Carabid
(3)(B)(R)
クリーチャー ― 昆虫
4/4
Monstrous Carabidは、毎ターン可能なら攻撃する。
サイクリング {B/R}
バントの滞留者/Bant Sojourners
(1)(G)(W)(U)
クリーチャー ― 人間・兵士
2/4
あなたがバントの滞留者をサイクリングしたか、それが場からいずれかの墓地に置かれたとき、あなたは白の1/1の兵士・クリーチャートークンを1体場に出してもよい。
サイクリング (2)(W)
ナヤの滞留者/Naya Sojourners
(2)(R)(G)(W)
クリーチャー ― エルフ・シャーマン
5/3
あなたがナヤの滞留者をサイクリングしたか、それが場からいずれかの墓地に置かれたとき、クリーチャー1体を対象とする。あなたはそれに+1/+1カウンターを1個置いてもよい。
サイクリング (2)(G)
Grixis Grimblade
{U/R}(B)
クリーチャー ― ゾンビ・戦士
2/1
あなたが他の多色のパーマネントをコントロールしているかぎり、Grixis Grimbladeは+1/+1の修整を受けるとともに接死を持つ。
《ガラス塵の大男/Glassdust Hulk》と《Monstrous Carabid》は、サイクリング・コストが混成1マナ、というクリーチャーです。
コストの安いサイクリングは単純に便利ですね。
では場に出てどうかということですが、コモン構築的にはどちらも普通でしょうか。
《ガラス塵の大男》は、《フェアリーの機械論者/Faerie Mechanist(CON)》や《急使の薬包/Courier’s Capsule(ALA)》やらでアーティファクトのリレーをしていけば5回殴って終了、というのもできなくはなさそうです。除去されるのではないか、というのは置いておいて。
それと比べると《Monstrous Carabid》は、初期サイズが4/4な分デメリット付きで、物足りない感はありますね。
この色だとこのくらいのサイズでも貴重だったりするので、まあいいかと思えてしまいますが。

《Sanctum Plowbeast》は、ダブル土地サイクリングのサイクルの一角ですね。
P/Tとコストは、同じく平地サイクリングを持つ《気高き院僧/Noble Templar(SCG)》と同程度なのですが、その他の部分が段違いの弱さ。
島サイクリングが付いただけで、警戒が防衛になってしまうものなんでしょうか…。

続いて「滞留者」サイクルから2枚。
サイクリング誘発型能力を持つカードなので、特に難しいことも無いですね。PIGも兼ねているので、サイクリングしても出しても役に立つ、と。
サイズは単色シングルシンボルのクリーチャーと同程度といったところで、
3色なので出しにくいとは言え、出ればそれなりの活躍は期待できますかね。
出せそうも無い時はサイクリングできるのでマナベースが不安なリミテッドでも安心。

《Grixis Grimblade》は、《ジャンドの斬刃/Jund Hackblade》のサイクル。
P/Tとボーナスの+1/+1修整は統一っぽいですね。キーワード能力が異なる、と。
速攻よりは接死の方が嬉しい気はしますね。
青黒前提なら《潮の虚ろの大梟/Tidehollow Strix(ALA)》を使いたい気もしますが、
3/2になる可能性や(B)(R)でプレイする可能性も考えればこんなところでしょうね。
今週の新規発表分をまとめて。7枚ですが、実質3種類ですね。
原霧の境界石/Fieldmist Borderpost
(1)(W)(U)
アーティファクト
あなたは原霧の境界石のマナ・コストを支払うのではなく、(1)を支払うとともにあなたがコントロールする基本土地を1つオーナーの手札に戻してもよい。
原霧の境界石はタップ状態で場に出る。
あなたのマナ・プールに(W)か(U)を加える。
同様のものがサイクルで全5種類あります。名前と色は以下。

白青:《原霧の境界石/Fieldmist Borderpost》
青黒:《霧脈の境界石/Mistvein Borderpost》
黒赤:《脈火の境界石/Veinfire Borderpost》
赤緑:《火荒の境界石/Firewild Borderpost》
緑白:《荒原の境界石/Wildfield Borderpost》

見ての通り、色とカード名に対応があります。
黒と緑は少し分かりにくい気が。英語では「緑=Wild」なのでいいですが。

素出しでは極めて効率が悪いマナ・アーティファクトなので、代替コストでのプレイがメインとなりそうです。
代替コストの場合、基本土地を戻す都合上マナ加速にはなりません。
そのため、ある意味タップインの土地っぽい面があります。
(色付き土地をデザインしようとしたら変化していってこうなったんじゃないかって思えてきますね。)

タップインデュアルランドっぽく展開できるので、意外と悪くないんじゃないかと。
3マナで出せばマナ加速にもなりますし(まあ、この場合マナ加速のタイミングとしては遅い気もしますが)。
コモン構築でも、1ターン目から出せるマナ安定化を図れるカードって、《バネ葉の太鼓/Springleaf Drum(LRW)》とか《マナの大鉢/Mana Cylix(CON)》とかだったので、友好2色限定とはいえ貴重です。

ほぼ土地扱いでいいと思うんですが、初手に基本土地が無かったりするとまずいのでそこは注意ですね。コモン構築ではあまり困らないと思いますが。
後は、土地よりは壊されやすいということも忘れずに。コモン構築では、相手の《枝細工下げの古老/Wickerbough Elder(EVE)》が4/4になってしまったりするかもしれませんね。

ちなみに代替コストに必要な1マナは、《エーテリウムの彫刻家/Etherium Sculptor(ALA)》で減ります。
(徘徊コストが《蛙投げの旗騎士/Frogtosser Banneret(MOR)》で減るのと話は同じです。)
2ターン目に《エーテリウムの彫刻家》を出して、そのまま基本土地2つ戻して境界石2つ出すなんてこともできますね。

それともう2枚公開されていたコモンカードを。
炎血の襲撃者/Igneous Pouncer
(4)(B)(R)
クリーチャー ― エレメンタル
5/1
速攻
沼サイクリング(2)、山サイクリング(2)
クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage
(G)(W)
クリーチャー ― 猫・ウィザード
2/2
賛美
(1), クァーサルの群れ魔道士を生け贄に捧げる:アーティファクト1つかエンチャント1つを対象とし、それを破壊する。
《炎血の襲撃者》は、《青ざめた出家蜘蛛/Pale Recluse》のサイクルの黒赤版。
《稲妻の精霊/Lightning Elemental(10E)》系のクリーチャーですが、場に出して使うには弱すぎます。
これだけタフネスを削ってパワーに傾倒しているにもかかわらず、パワーが点数で見たマナ・コストに届いていないとは。
大型クリーチャーをブロックして相撃ちさせるにはいいですが、それだと速攻が無意味ですし。
うまくブロッカーがいないタイミングを見計らって走らせられるならいいんですが。
色マナ調整がそれほど得意でないこの2色でマナを安定させられるのは便利なんですけどね。
ちなみにこのカードと《青ざめた出家蜘蛛》はエントリーセットに2枚入っているので、
サイクルの他のカードもエントリーセットに入ってるんじゃないですかね。
青黒が《Jhessian Zombies》、赤緑が《Valley Rannet》辺りでしょうか。
白青はちょっと何とも言えないですね。

《クァーサルの群れ魔道士》は、戦闘用の能力とパーマネント対策の能力を持っていて汎用性が高いです。
しかも例によって2マナ2/2。2マナ2/2はスロットが飽和気味ですね。
使うかどうかは、デッキ次第で他の熊たちと比較して決めるということになりそうです。

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