アラーラ再誕ミニサイトより―公式コモン情報1

アラーラ再誕のミニサイトが公開されました。画像付きスポイラーでは、エントリーセットで名前が挙がっていたカードも多く見られます。
さて、コモンはこちら。

エーテル階級の騎士/Ethercaste Knight
(W)(U)
アーティファクト・クリーチャー ― 人間・騎士
1/3
賛美

終止/Terminate
(B)(R)
インスタント
クリーチャー１体を対象とし、それを破壊する。それは再生できない。

青ざめた出家蜘蛛/Pale Recluse
(4)(G)(W)
クリーチャー ― 蜘蛛
4/5
到達
森サイクリング (2)、平地サイクリング (2)（(2), このカードを捨てる：あなたのライブラリーから森カード１枚か平地カード１枚を探し、それを公開してあなたの手札に加える。その後、あなたのライブラリーを切り直す。）

ジャンドの斬刃/Jund Hackblade
{B/G}(R)
クリーチャー ― ゴブリン・狂戦士
2/1
あなたが他の多色のパーマネントをコントロールしているかぎり、ジャンドの斬刃は+1/+1の修整を受けるとともに速攻を持つ。

《終止/Terminate》については再録ですし、特に言うことも無いですね。コンフラックスのプロテクション・クリーチャーは少し嫌ですが、非常に便利な除去です。

《エーテル階級の騎士/Ethercaste Knight》は、普通と言うか何と言うか。
基本的な用途は、地上を守りながら戦線の補助。《アクラサの守護者/Guardians of Akrasa(ALA)》に近いです。リミテッド向けですね。
殴ろうと思えば自身も殴りに行けますが、あまり期待はしない方がいいでしょう。コモン構築なら別のものを使った方がよさそうです。

《青ざめた出家蜘蛛/Pale Recluse》は、いかにもサイクルの１枚という感じのカード。
注釈文もわざわざ引用してみました。この注釈文は、あまり好きではないですね。
この注釈文をそのまま受け取ると《守美者の探索/Safewright Quest(SHM)》のように見えるのですが、森サイクリングと平地サイクリングは別個の能力なので、どちらとして起動するかをあらかじめ指定しなければいけません。
ライブラリーを見てから森カードを探すか平地カードを探すか選ぶというのはできないということですね。
この辺は多分FAQでも触れられると思うのですが、ルール詳しくない人がプレリリースとかで勘違いしそうです。とは言え、大きな問題は起こりませんけど。
（まあ実は、《寺院の庭/Temple Garden(RAV)》などの注釈文なんかもこの類なんですが。）
能力としては、デッキを安定させるのに役立ちますし、アラーラの断片のナヤのサイクリング・クリーチャー・サイクルよりは軽い分出しやすいですからリミテッドでは便利ですね。
《青ざめた出家蜘蛛》自体はコモン構築で使うほどでもないですが、サイクルの中に何かしら強いのがいるかもしれません。

《ジャンドの斬刃/Jund Hackblade》ですが、混成マナを使ったカードデザインとしては想定の範囲内ですね。
(B)(R)か(R)(G)の二択なので、混成とは言えあまりプレイしやすい気がしませんが。
素の2/1の状態はまず使い物にならないのですが、3/2速攻になっても《切り裂き隊の壊し屋/Rip-Clan Crasher(ALA)》よりちょっと強い程度なので、この色拘束で使うには辛いです。速攻が活きるのも出たターンだけですし。

コモン・カードではないですが、新キーワード能力にも触れておきましょう。続唱です。

瀝青破/Bituminous Blast
(3)(B)(R)
インスタント
続唱（あなたがこの呪文をプレイしたとき、あなたのライブラリーの一番上のカードを、コストがより低い土地でないカードが取り除かれるまでゲームから取り除く。あなたはそれをそのマナ・コストを支払うことなくプレイしてもよい。その取り除いたカードを、無作為の順番で一番下に置く。）
クリーチャー１体を対象とする。瀝青破はそれに４点のダメージを与える。

波及が分かれば大体理解できるのではないでしょうか。
・波及は同名のカードのプレイを許可しますが、続唱は点数で見たマナ・コストが低く、土地でないカードのプレイを許可します。
・波及は特定の枚数（４枚）を公開しますが、続唱では条件を満たすカードが現われるまで（公開しながら）取り除いていきます。
・波及は公開したカードを任意の順番でライブラリーの一番下に置きますが、続唱では無作為の順番で置きます。

FAQで詳しく解説されるでしょうけれど、続唱でプレイされる呪文の方が続唱元の呪文より先に解決される、などは注意が必要ですね。波及も同じですが。

カード的には、これだけのコストを支払ってクリーチャー限定の４点火力というのはどう考えても効率が悪いのですが、２マナ程度の呪文を一緒にプレイできれば悪くはない、というところでしょうか。
続唱の効果の都合上、重いこともメリットにならなくはないですしね。その辺りは転生にも通じるものがあります（いくつかの転生カードの無駄な重さは異常ですよね）。