コモン構築での第10版:その1
2007年7月18日 MTG:コモン構築での新セット第10版に新たに再録されたコモンカードの雑感。
以前から継続して再録されているカードに関しては、評価に劇的な変化があるとも思えませんので省略。
今回は白青黒の37種。赤緑と土地の27種は次回。
《天使の壁/Angelic Wall》
無駄に堅い。うーん、パワー4や4点火力の少なさから、最近タフネス4(と言うか《暗影の蜘蛛/Penumbra Spider(TSP)》)に注目してたりするんですが、パワー0は抑止力にならないので微妙か。
《目かくし/Bandage》
《素早い行動/Swift Maneuver(CSP)》、《抗い/Withstand(GPT)》に加えてこれで揃った感が。(笑)効果が軽すぎず、コストが重すぎずの《素早い行動》が一番バランス良いとは思っていますが。
《ベナリアの騎士/Benalish Knight》
白の3マナパワー2と言うと、単色の範囲では《アムローの求道者/Amrou Seekers(TSP)》や《雲を追うケストレル/Cloudchaser Kestrel(TSP)》辺りが候補。どちらかと言うと回避能力に分があるか。
《幽霊の管理人/Ghost Warden》
事実上の継続再録。まあ、リミテッド要員ですかね…。
《光の心/Heart of Light》
オーラ除去が大量に存在する白で出てこられても、という感じですね。
《ロクソドンの神秘家/Loxodon Mystic》
サイズと能力が、基本的に矛盾なんですよね。《ロクソドンの世捨て人/Loxodon Anchorite(5DN)》ならまだ良かったかも。
《蘇生の妙薬/Reviving Dose》
《新たな信仰/Renewed Faith(ONS)》は強かったのですがね。2マナ以下のキャントリップは序盤の安定の為に使えるのですが、3マナ以上のキャントリップは「そこそこの効果を発揮しつつアドバンテージを失わない」ことが求められるように思います。このカード、「そこそこの効果」の領域に達していないんですよね。
《空狩人の巡回兵/Skyhunter Patrol》
4マナでパワー2はきつい。特に先制攻撃クリーチャーはタフネスがあまり重視されませんし、赤の基本火力が3点の時代ですので。
ミラディン・ブロック内では、《静電気の稲妻/Electrostatic Bolt(MRD)》に耐えるタフネス3にそこそこ意味を見出せたのですが。(と言ってもコモン構築で当時使ったわけでもありませんが。)
《不動の守備兵/Steadfast Guard》
《歴戦の騎兵/Veteran Cavalier(9E)》と同じなので事実上の継続再録。レベルである分時のらせんブロックとの兼ね合いでお得ですが、これをリクルートするかと言うと怪しいです。マスクス・ブロックの時はもう少し強く見えたんですけどね。
《ツンドラ狼/Tundra Wolves》
基本セット1つおきに戻ってきますね、このカード。(笑)
前回は《骨断ちの矛槍/Bonesplitter(MRD)》が使えたのですが、今は少し厳しい立場。
《野生のグリフィン/Wild Griffin》
これも《雲を追うケストレル》がいる以上、使いそうにありませんね。《自由風の乗馬兵/Freewind Equenaut(DIS)》は、もうじき落ちるとしても。
《若年の騎士/Youthful Knight》
《ツンドラ狼》よりは良い位置。しかしラヴニカ・ブロックが落ちても、《ベナリアの騎兵/Benalish Cavalry(TSP)》と《第六隊の刃/Blade of the Sixth Pride(FUT)》と《筋力スリヴァー/Sinew Sliver(PLC)》と競わなければならないのか、それは少しきついですね。これが赤なら即採用レベルなのですが。
《取り消し/Cancel》
まあ、何だかんだ言って使うカードですね。
《雲の精霊/Cloud Elemental》
まともに使用に値する飛行クリーチャーの大多数が2/2であることを考えれば、空中を制圧できそうな気はするのですが。青のビートダウンでの選択肢としてありうるかも。
《雲のスプライト/Cloud Sprite》
結局のところ、パワーを上げられないと厳しいですね。ほとんどチャンプブロッカーにもなりませんし。
《カブトガニ/Horseshoe Crab》
コンボの相方が不在なのが辛いところ。3マナで1/3ですと壁にもなりませんし。
《マーフォークの物あさり/Merfolk Looter》
《コー追われの物あさり/Looter il-Kor(TSP)》がいるものの、マッドネスと組むことを考えるとタイミングが任意のこちらにかなり分があります。単純に8枚積みの選択肢も取れるわけで、これのコモン再録は嬉しいですね。
《のぞき見/Peek》
1マナのドロー関連が、遂に単なるキャントリップに。第8版の時の《索引/Index(9E)》のみという状況よりはるかにマシではありますが。
《鏡のローブ/Robe of Mirrors》
カウンターが弱い今、《遍歴のカゲロウ獣/Errant Ephemeron(TSP)》をこれで守る、という選択肢も無いではないかもしれませんが…。《抑えきれない怒り/Uncontrollable Anger(CHK)》を再録するなら、こちらも《アレクシーの外套/Alexi’s Cloak(PP)》にしてほしかった。
《ルートウォーターの猛士/Rootwater Commando》
いくら青のビートダウンでもこれは使わないだろうと思いますが。
《物知りフクロウ/Sage Owl》
《索引》系の中では一番まともかと。
《ゆらめく翼/Shimmering Wings》
《飛行/Flight(9E)》より強いのはいいとして、結局使わないであろうというのが結論ですね。
《噛みつきドレイク/Snapping Drake》
これも事実上の継続再録。使ったことありませんけれども。
ちなみにリミテッドでも、《薄暮のインプ/Dusk Imp(10E)》とにらみ合いとかいう場面によく遭遇します。《雲の精霊》が強く見える瞬間。
《ひきつり/Twitch》
キャントリップは良いんですが、効果が厳しいかな。いろいろ使えるのはそうなんですが。
《送還/Unsummon》
やっと戻ってきた。このテンポ・アドバンテージはやはり大事です。
《苦悩/Afflict》
《第六隊の刃》とか除去できると強いんでしょうけど、3マナはさすがにきつい…。
《暗殺/Assassinate》
継続再録の類。使ったことありませんね。黒の除去は競争激しいので、ソーサリーというだけでも生き残りづらいわけですが。色を選ばないのはえらい。
《困窮/Distress》
《強要/Coercion(9E)》の代わりに再録。十分合格点です。多色では少し使いづらいですが。
《ドロスのクロコダイル/Dross Crocodile》
《マーフォークの秘術師/Merfolk Thaumaturgist(PLC)》と組んで遊んでみたいとか思ってしまった。(笑)この死にやすさはどうにかしないとかなり厳しいです。
《薄暮のインプ/Dusk Imp》
まあ、黒なら畏怖使いたい。
《本質の吸収/Essence Drain》
《魂の消耗/Consume Spirit(MRD)》とコモン構築内で一緒だった時代よりは、相対的に地位上昇。《信仰の足枷/Faith’s Fetters(RAV)》と比べると、まだだいぶ寂しいですが。
《グールの大群/Mass of Ghouls》
初登場からたった2ヶ月での再録。使うとも思えないのですが、《虚ろの犬/Hollow Dogs(9E)》よりはかなり進歩しました。
《ファイレクシアの憤怒鬼/Phyrexian Rager》
これは嬉しいですね。まともなブロッカー出しながらドローとは。相手や展開次第では殴りにもいけますし。
《復活/Recover》
《貪欲なるネズミ/Ravenous Rats(10E)》、《ファイレクシアの憤怒鬼》、《グレイブディガー/Gravedigger(10E)》、そしてこれと、黒はアドバンテージの塊のようなメンツが揃っています。結構注目しています。
《切り刻まれた軍勢/Severed Legion》
結局《ドロスをうろつくもの/Dross Prowler(MRD)》ではなくこちら。大抵こちらの方が強い(と言うか、ダブルシンボルでも十分出せる)のでいいですけど。
《恐怖/Terror》
《最後の喘ぎ/Last Gasp(RAV)》がもうじき落ちる、というタイミングでこれの復活は大きいですね。コモン構築では、ほとんど《闇への追放/Dark Banishing(9E)》と除去可能範囲が変わりませんし。
《吸血コウモリ/Vampire Bats》
せっかくなので、《邪悪なる力/Unholy Strength(10E)》でもつけて殴るレトロなウイニーでも作ってみますかね。
白は《若年の騎士》がそれなり、と言ったところでしょうか。ただ、それでさえコモンスタンダードで戦うには敵が多すぎます。
青は《マーフォークの物あさり》と《雲の精霊》に期待、かな。帰ってきた《送還》も地味に嬉しい。
黒は《ファイレクシアの憤怒鬼》、《復活》、《困窮》、《恐怖》など、得たものは多いですね。コントロール力がかなり上がると思います。
そう言えば、白はコモンにさえバニラがいないとかよく分からないことに。クリーチャーが注釈文だらけです。(笑)Foilの引きがいがある、と言えばそうかな。
以前から継続して再録されているカードに関しては、評価に劇的な変化があるとも思えませんので省略。
今回は白青黒の37種。赤緑と土地の27種は次回。
《天使の壁/Angelic Wall》
無駄に堅い。うーん、パワー4や4点火力の少なさから、最近タフネス4(と言うか《暗影の蜘蛛/Penumbra Spider(TSP)》)に注目してたりするんですが、パワー0は抑止力にならないので微妙か。
《目かくし/Bandage》
《素早い行動/Swift Maneuver(CSP)》、《抗い/Withstand(GPT)》に加えてこれで揃った感が。(笑)効果が軽すぎず、コストが重すぎずの《素早い行動》が一番バランス良いとは思っていますが。
《ベナリアの騎士/Benalish Knight》
白の3マナパワー2と言うと、単色の範囲では《アムローの求道者/Amrou Seekers(TSP)》や《雲を追うケストレル/Cloudchaser Kestrel(TSP)》辺りが候補。どちらかと言うと回避能力に分があるか。
《幽霊の管理人/Ghost Warden》
事実上の継続再録。まあ、リミテッド要員ですかね…。
《光の心/Heart of Light》
オーラ除去が大量に存在する白で出てこられても、という感じですね。
《ロクソドンの神秘家/Loxodon Mystic》
サイズと能力が、基本的に矛盾なんですよね。《ロクソドンの世捨て人/Loxodon Anchorite(5DN)》ならまだ良かったかも。
《蘇生の妙薬/Reviving Dose》
《新たな信仰/Renewed Faith(ONS)》は強かったのですがね。2マナ以下のキャントリップは序盤の安定の為に使えるのですが、3マナ以上のキャントリップは「そこそこの効果を発揮しつつアドバンテージを失わない」ことが求められるように思います。このカード、「そこそこの効果」の領域に達していないんですよね。
《空狩人の巡回兵/Skyhunter Patrol》
4マナでパワー2はきつい。特に先制攻撃クリーチャーはタフネスがあまり重視されませんし、赤の基本火力が3点の時代ですので。
ミラディン・ブロック内では、《静電気の稲妻/Electrostatic Bolt(MRD)》に耐えるタフネス3にそこそこ意味を見出せたのですが。(と言ってもコモン構築で当時使ったわけでもありませんが。)
《不動の守備兵/Steadfast Guard》
《歴戦の騎兵/Veteran Cavalier(9E)》と同じなので事実上の継続再録。レベルである分時のらせんブロックとの兼ね合いでお得ですが、これをリクルートするかと言うと怪しいです。マスクス・ブロックの時はもう少し強く見えたんですけどね。
《ツンドラ狼/Tundra Wolves》
基本セット1つおきに戻ってきますね、このカード。(笑)
前回は《骨断ちの矛槍/Bonesplitter(MRD)》が使えたのですが、今は少し厳しい立場。
《野生のグリフィン/Wild Griffin》
これも《雲を追うケストレル》がいる以上、使いそうにありませんね。《自由風の乗馬兵/Freewind Equenaut(DIS)》は、もうじき落ちるとしても。
《若年の騎士/Youthful Knight》
《ツンドラ狼》よりは良い位置。しかしラヴニカ・ブロックが落ちても、《ベナリアの騎兵/Benalish Cavalry(TSP)》と《第六隊の刃/Blade of the Sixth Pride(FUT)》と《筋力スリヴァー/Sinew Sliver(PLC)》と競わなければならないのか、それは少しきついですね。これが赤なら即採用レベルなのですが。
《取り消し/Cancel》
まあ、何だかんだ言って使うカードですね。
《雲の精霊/Cloud Elemental》
まともに使用に値する飛行クリーチャーの大多数が2/2であることを考えれば、空中を制圧できそうな気はするのですが。青のビートダウンでの選択肢としてありうるかも。
《雲のスプライト/Cloud Sprite》
結局のところ、パワーを上げられないと厳しいですね。ほとんどチャンプブロッカーにもなりませんし。
《カブトガニ/Horseshoe Crab》
コンボの相方が不在なのが辛いところ。3マナで1/3ですと壁にもなりませんし。
《マーフォークの物あさり/Merfolk Looter》
《コー追われの物あさり/Looter il-Kor(TSP)》がいるものの、マッドネスと組むことを考えるとタイミングが任意のこちらにかなり分があります。単純に8枚積みの選択肢も取れるわけで、これのコモン再録は嬉しいですね。
《のぞき見/Peek》
1マナのドロー関連が、遂に単なるキャントリップに。第8版の時の《索引/Index(9E)》のみという状況よりはるかにマシではありますが。
《鏡のローブ/Robe of Mirrors》
カウンターが弱い今、《遍歴のカゲロウ獣/Errant Ephemeron(TSP)》をこれで守る、という選択肢も無いではないかもしれませんが…。《抑えきれない怒り/Uncontrollable Anger(CHK)》を再録するなら、こちらも《アレクシーの外套/Alexi’s Cloak(PP)》にしてほしかった。
《ルートウォーターの猛士/Rootwater Commando》
いくら青のビートダウンでもこれは使わないだろうと思いますが。
《物知りフクロウ/Sage Owl》
《索引》系の中では一番まともかと。
《ゆらめく翼/Shimmering Wings》
《飛行/Flight(9E)》より強いのはいいとして、結局使わないであろうというのが結論ですね。
《噛みつきドレイク/Snapping Drake》
これも事実上の継続再録。使ったことありませんけれども。
ちなみにリミテッドでも、《薄暮のインプ/Dusk Imp(10E)》とにらみ合いとかいう場面によく遭遇します。《雲の精霊》が強く見える瞬間。
《ひきつり/Twitch》
キャントリップは良いんですが、効果が厳しいかな。いろいろ使えるのはそうなんですが。
《送還/Unsummon》
やっと戻ってきた。このテンポ・アドバンテージはやはり大事です。
《苦悩/Afflict》
《第六隊の刃》とか除去できると強いんでしょうけど、3マナはさすがにきつい…。
《暗殺/Assassinate》
継続再録の類。使ったことありませんね。黒の除去は競争激しいので、ソーサリーというだけでも生き残りづらいわけですが。色を選ばないのはえらい。
《困窮/Distress》
《強要/Coercion(9E)》の代わりに再録。十分合格点です。多色では少し使いづらいですが。
《ドロスのクロコダイル/Dross Crocodile》
《マーフォークの秘術師/Merfolk Thaumaturgist(PLC)》と組んで遊んでみたいとか思ってしまった。(笑)この死にやすさはどうにかしないとかなり厳しいです。
《薄暮のインプ/Dusk Imp》
まあ、黒なら畏怖使いたい。
《本質の吸収/Essence Drain》
《魂の消耗/Consume Spirit(MRD)》とコモン構築内で一緒だった時代よりは、相対的に地位上昇。《信仰の足枷/Faith’s Fetters(RAV)》と比べると、まだだいぶ寂しいですが。
《グールの大群/Mass of Ghouls》
初登場からたった2ヶ月での再録。使うとも思えないのですが、《虚ろの犬/Hollow Dogs(9E)》よりはかなり進歩しました。
《ファイレクシアの憤怒鬼/Phyrexian Rager》
これは嬉しいですね。まともなブロッカー出しながらドローとは。相手や展開次第では殴りにもいけますし。
《復活/Recover》
《貪欲なるネズミ/Ravenous Rats(10E)》、《ファイレクシアの憤怒鬼》、《グレイブディガー/Gravedigger(10E)》、そしてこれと、黒はアドバンテージの塊のようなメンツが揃っています。結構注目しています。
《切り刻まれた軍勢/Severed Legion》
結局《ドロスをうろつくもの/Dross Prowler(MRD)》ではなくこちら。大抵こちらの方が強い(と言うか、ダブルシンボルでも十分出せる)のでいいですけど。
《恐怖/Terror》
《最後の喘ぎ/Last Gasp(RAV)》がもうじき落ちる、というタイミングでこれの復活は大きいですね。コモン構築では、ほとんど《闇への追放/Dark Banishing(9E)》と除去可能範囲が変わりませんし。
《吸血コウモリ/Vampire Bats》
せっかくなので、《邪悪なる力/Unholy Strength(10E)》でもつけて殴るレトロなウイニーでも作ってみますかね。
白は《若年の騎士》がそれなり、と言ったところでしょうか。ただ、それでさえコモンスタンダードで戦うには敵が多すぎます。
青は《マーフォークの物あさり》と《雲の精霊》に期待、かな。帰ってきた《送還》も地味に嬉しい。
黒は《ファイレクシアの憤怒鬼》、《復活》、《困窮》、《恐怖》など、得たものは多いですね。コントロール力がかなり上がると思います。
そう言えば、白はコモンにさえバニラがいないとかよく分からないことに。クリーチャーが注釈文だらけです。(笑)Foilの引きがいがある、と言えばそうかな。
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