前回に引き続き、ニクスへの旅のコモンの感想など。

《サテュロスの重装歩兵(JOU)》
軽いので2ターン目から何らかの強化をして殴っていきやすい、期待のウイニー。

《印章持ちのスキンク(JOU)》
結構好きなんですが、戦闘に有利な能力ではないので実際には他のクリーチャーを優先してしまいそうな。

《悲しげなミノタウルス(JOU)》
バニラです。今の赤でわざわざこれを使うことは無いでしょう。

《刃牙の猪(JOU)》
再録ですね。

《暴食するサイクロプス(JOU)》
5/4から8/7への怪物化。《ネシアンのアスプ/Nessian Asp(THS)》には及ばないですね。出た次のターンに怪物化出来るのは流れはいいんですが、要するに素が重いというだけなので。

《群衆の決起(JOU)》
赤には似たようなカードも多いので、奮励がそれなりに支払えないと他のカードの方に利がありそうな。

《マグマのしぶき(JOU)》
再録です。最近は特に追放したい対象が多くなかったような。まあカードプールにあれば使うこともあるでしょう。
今回、アンコモンに昇格した《稲妻の謎/Riddle of Lightning(FUT)》など、赤の再録が多いですね。

《落星(JOU)》
重すぎるような。ほぼ《とげの稲妻/Barbed Lightning(DST)》の劣化なわけで。

《双角の連続襲撃(JOU)》
最近多い1/4とか2/4のブロッカーにはブロックされても死なないので、このサイズで複数のトークンを展開できるのは強いかも。速攻による奇襲が利くのも利点。

《炎語りの意志(JOU)》
《定命の者の強情(JOU)》と対になるオーラ。コモンスタンダードではあまり破壊すべきアーティファクトが多くないので、今のところ不遇。モダンまで行ってしまうとアーティファクト破壊は対抗馬が多いですし。

《稲妻の髪飾り(JOU)》
さすがに重すぎます。

《激憤の泉(JOU)》
効果は《溶岩の斧/Lava Axe(M14)》。それよりは使いやすいかもしれませんね。


《名高い織り手(JOU)》
チャンプ・ブロッカーとしての運用になりそうなんですが、トークンを出すのにマナがかかるのでなかなか扱いづらそうな。トークンも要するに《梢の蜘蛛/Canopy Spider(10E)》なので中盤以降の影響力は大きくないですね。

《黄金の雌鹿(JOU)》
《葉光らせ/Leaf Gilder(LRW)》の同型再販ですがクリーチャー・タイプ的な優位性はまるでありません。テーロス・ブロックとしては、デッキ・タイプに合わせて《旅するサテュロス/Voyaging Satyr(THS)》と使い分けてねと言ったところでしょうか。

《サテュロスの木立ち踊り(JOU)》
《鋼胴の甲虫/Ironshell Beetle(JUD)》の同型再販です。英雄的と相互作用しない割に《補強線の鶴(JOU)》と同様この効果を緑にも作っているのは何か意味があるのか。

《樫心のドライアド(JOU)》
《収穫守りのアルセイド(JOU)》同様サイズは悪くないです。誘発回数を稼げるデッキが組めそうなら可能性あり。

《貪欲なるレウクロッタ(JOU)》
キーワード能力が警戒だったりする辺り地味です。7マナで怪物化となるとどうしても《ネシアンのアスプ/Nessian Asp(THS)》と比べてしまうのが…。

《フィーリーズ団の雷鳴蹄(JOU)》
《信条の戦士/Staunch-Hearted Warrior(THS)》から1マナ増えて+1/+2されていますので、素のサイズ面では良くなっているでしょうか。

《定命の者の大敵(JOU)》
サイズはそんなに悪くないんですが、トランプルを与える対象がこれ自身になるようなら《苔の神/Moss Kami(CHK)》以下の働きしかしないのでそれほど強くはないですね。

《自然からの武装(JOU)》
《戦闘の成長/Battlegrowth(MRD)》の上位互換ですが、複数に乗せようとすると《生育/Thrive(DIS)》とのコスト差に愕然とします。インスタントですし、1体だけに乗せる際は軽いので良いんですが。

《クルフィックスの洞察力(JOU)》
思ったよりエンチャントが多かったので、想定よりは使いやすいかもしれません。《運命の泉(JOU)》や《回帰の泉》のような、アドバンテージを得られるエンチャントを引き込めると楽しそうです。

《冒涜の疫病(JOU)》
最近あまり無かった気がする土地破壊です。《帰化/Naturalize(M14)》よりは腐りづらいでしょうがだからと言ってこれを使うかというと違う気も。

《市場の祝祭(JOU)》
《夜明けの反射/Dawn’s Reflection(5DN)》の同型再販です。大量マナを出すようなデッキで出番があるか。

《豊穣の泉(JOU)》
このサイクルは分割払いが売りだと思うんですが、起動にかかるマナが《不屈の自然/Rampant Growth(M12)》と同じなので旨みが少ないです。《旅人のガラクタ/Wayfarer’s Bauble(5DN)》に色マナが必要になったようなものですし。ただ、今のコモン・スタンダードには土地を直接出す《不屈の自然》タイプのマナ加速が無いので、この手の効果が必要なら使うしか無いかもしれないという微妙な状況です。まあ、エンチャントならそれだけでアドバンテージがある環境ではあるので、その辺も活かせるなら。


白・青・黒と比べるとこれは、というカードが少なかったような。
《サテュロスの重装歩兵(JOU)》を使ってみたいのと、
特化したデッキで《クルフィックスの洞察力(JOU)》が面白い動きをするかも、というところに期待。
全カード公開は来週明けかと思っていたのですが金曜の内に公開されていました。
カードギャラリーのトップには5枚のカードを追加と書いてありますが5枚どころの騒ぎじゃないですよね。
まあいつも通りコモンの初見の感想を書いていきたいと思います。

《ラゴンナ団の先駆者(JOU)》
+1/+1カウンターが乗るタイプの英雄的としては最も軽いですが、0/4からスタートするのでこの能力による強化だけだと殴りに行けるまでにだいぶかかりますね。高タフネスという除去耐性は評価できるので、赤に多いパワー寄りの強化と合わせてみるのは手か。

《オレスコスの速爪(JOU)》
《果敢なスカイジェク/Daring Skyjek(GTC)》がいる内はほぼ出番が無いでしょうが、ポテンシャルはあるので次のブロックが登場してからに期待。

《石識の防衛者(JOU)》
能力にほとんど期待できないので、さすがに他の熊を優先でしょうか。

《警備隊の鷲(JOU)》
《急降下するグリフィン/Diving Griffin(8ED)》と比較すれば妥当な性能です。警戒を活かせるサイズではないのであまり使わないかと思いますが。

《収穫守りのアルセイド(JOU)》
星座で事前にダメージ軽減です。ソーサリー・タイミングでの軽減になることが多いのですが、何度も誘発させやすいので意外と場を支配するかもしれないですね。とりあえずサイズが3マナ2/3と悪くないのが偉いところ。
この星座持ちニンフのサイクルは、コモンとアンコモンにまたがったサイクルとなっています。

《アクロスの猛犬(JOU)》
昔なら3マナで登場したかもしれませんが、最近はタッパーの性能を落としたいようなので仕方ないですね。《エファラの管理人/Ephara’s Warden(THS)》よりはまだマシですか。
いわゆるタッパーが環境にほとんどいないとは言え、コモン構築ではさすがに使わないか。

《補給線の鶴(JOU)》
単体でも5マナ3/5飛行として使えるのでまあまあでしょうか。英雄的などとかみ合わないことなども含め、どういうデッキで使うのかあまりイメージが湧きませんが。
ところで鶴ってギリシャ神話と何か関係が?

《常命の者の強情(JOU)》
エンチャント破壊にもなる強化オーラですね。アドバンテージは得られない上にエンチャント破壊としては回りくどいのが難点。一応無駄になりにくいのは評価できる点。

《アジャニの存在(JOU)》
単体で《定命の者の決意/Mortal’s Resolve(BNG)》より強いですし、期待できるカードかと思います。
マナ・コストが(C)、奮励のコスト増加が(2)(C)のインスタントがサイクルであるようですね。

《抑圧的な光線(JOU)》
3マナは結構払いづらいので、速いデッキで使う分には軽い《拘引/Arrest(SOM)》として十分機能しそうです。

《ニクスの武装(JOU)》
コモンではあまり多くない二段攻撃付与なので貴重ではありますが、何につけるかっていうのが問題ではありますね。良い相方が見つけられればチャンスありといったところです。強化しやすい英雄的クリーチャーは、フレーバー上絶対にエンチャントではないのが残念。
非エンチャントであるクリーチャーに対する疑似除去としては、ブロッカー除去にならないのでそんなに使い勝手はよくなさそうです。

《活力の泉(JOU)》
効果としては《天使の慈悲/Angel’s Mercy(M13)》。コストを分割払いできる分、合計コストは少し重いという順当なバランスです。サイクルになっていますが、白のこれはやや地味か。


《トリトンの岸忍び(JOU)》
確実に攻撃が通りますが、クロックとしては弱いので何らかの強化手段が欲しいところ。

《印章持ちのヒトデ(JOU)》
以前も見ましたが、《前兆語り/Omenspeaker(THS)》とかぶり気味なので何度も能力を起動できそうなデッキで使いたいですね。

《戦争翼のセイレーン(JOU)》
使い勝手としては《天馬の乗り手/Wingsteed Rider(THS)》に近いでしょうか。色拘束が少ないので使いやすそうですね。
+1/+1カウンターを乗せるタイプの英雄的クリーチャーは今まで緑と白のみでしたが、今回はサイクルとして全色に登場しています。

《擬態するセイレーン(JOU)》
《噛みつきドレイク/Snapping Drake(M10)》に瞬速がついて純粋に強化されました。青いビートダウンを作れるなら悪くないですね。

《タッサの貪り食い(JOU)》
かなり固いのでライブラリー破壊デッキで使うブロッカーとしては悪くないかもしれません。モダンまでカードプールを広げれば、ライブラリー破壊関連のエンチャントも多いです。

《神狩りの大ダコ(JOU)》
別にサイズ的に強いわけではないですね。制限自体はたいしてきつくないのでリミテッドで使う分には問題無さそうですが、コモン構築では使わないでしょうね。

《空中隊形(JOU)》
《アジャニの存在》よりややアグレッシブな性能。修整もつきますし何かのデッキで使うことがあるかも。

《傲慢(JOU)》
どちらかと言うと自分のクリーチャー保護目的にデザインされている感じ。英雄的デッキなどで使うことがあるかもしれないですね。

《撤回命令(JOU)》
ライブラリー破壊デッキが組めるなら候補になるかもしれないです。昔《妄想の誘導/Induce Paranoia(RAV)》なら使ったことがありますし。

《鷲の飛翔(JOU)》
《地平の識者/Horizon Scholar(THS)》をちょっと変形したようなそんなカードですね。重いですが戦力としてはパワー4増えるので意外と悪くないかもしれませんね。

《大地への縫い止め(JOU)》
《平和な心/Pacifism(M14)》ほどの効果が無いのですが、青の疑似除去としては軽いしそれなりでしょうか。

《運命の泉(JOU)》
《急使の薬包/Courier’s Capsule(ALA)》と使い勝手としてはほぼ変わらないですね。悪くないドローだと思います。
カード・タイプ以外全部同じかと思ったら《急使の薬包》はタップが必要だったのでした。滅多に差は出ませんが。


《ファリカに選ばれしもの(JOU)》
《チフス鼠/Typhoid Rats(ISD)》です。まあ普通にブロッカーですね。

《血に狂った重装歩兵(JOU)》
+1/+1カウンターを取り除く能力がなかなか面白いですね。どんな相手にも効くような効果ではないですが、コスト、サイズも悪くないので黒の殴るデッキの選択肢になりえます。黒だけでは英雄的が活かしにくいのが難点か。

《蘇りし歓楽者(JOU)》
墓地肥やし兼ブロッカー。やや地味ですが、《回帰の泉(JOU)》などにより、コモンスタンダードでも墓地を増やすメリットは増えてきてる気がするので利用価値はあるかもしれません。

《厳かな守護者(JOU)》
堅いです。コモン構築の黒コントロールで《アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel(THS)》までつなぐブロッカーとして良さそうです。

《腐敗した大男(JOU)》
これでもかと言うくらい高タフネスクリーチャーが続きますね。これに限らず最近は地上ブロッカーも性能が上がってますので、殴るデッキは回避能力など意識していかないと辛いかもしれません。

《戦慄運びのランパード(JOU)》
重さと除去耐性の低さが気になるところ。機能すればかなりのダメージを稼ぎそうなのは確か。

《残忍な食餌(JOU)》
黒なので仕方ないですが、強化性能も付与する能力も地味なので、単色で英雄的をどんどん使いたいとかそういう場合でもない限り使わないと思います。

《夢の饗宴(JOU)》
環境柄それなりに除去できる気もするのですが、さすがにサイドボード止まりの方が無難か。

《闇への投入(JOU)》
《平和な心/Pacifism(M14)》には基本的に劣るもののブロッカー除去としては確実で、アタッカー封じとしても一定の働きはします。黒の除去が弱くなっている現在のコモン環境ではこういうのもアリかと。場に残りやすいので信心に貢献するのも環境柄利点ですね。

《ゴルゴンの血(JOU)》
+1/+3と接死って、性能的には防御寄りのオーラですよね。どういうデッキで使えばいいのかあまりイメージが湧きませんが、とりあえず先制攻撃やトランプルとは相性がいいですかね。

《ニクスの注入(JOU)》
コンセプト的には《ニクスの武装(JOU)》と同じ。除去として使う際の性能はこちらの方がいいですか。これも、自分のクリーチャーにつけるなら何を相方にするかが問題ですね。

《回帰の泉(JOU)》
かなり重いのですが、得られるアドバンテージ量がすごいので何らかのデッキで使う可能性は十分あります。《オーラ術師/Auramancer(M14)》などと組んでの循環も狙えます。


神々の軍勢はあまりぱっとしたカードが多くなかった印象でしたが、今回は使ってみたいと思うカードが多かったです。
ビートダウンにもコントロールにもカードが用意されてるので、多くのデッキに変化があるのではないかなと。
結局初日の4枚以外は1枚しか出ませんでしたね。いつも通りと言えばいつも通りです。
クルフィックスの洞察力
(2)(G)
ソーサリー
あなたのライラリーの一番上から6枚のカードを公開する。それらの中からエンチャント・カードを最大3枚まであなたの手札に加え、残りのカードをあなたの墓地に置く。
緑によくある、ライブラリートップから特定のタイプのカードを手札に加えるソーサリーです。
《神々との融和/Commune with the Gods(THS)》と比較して、クリーチャー・カードは不可になりましたが最大3枚まで手札に加えられるのでアドバンテージを得られるのが売り。
安定して3枚加えるのは普通無理ですが、2枚でもアドバンテージには違いありませんので構成次第ではチャンスありでしょうか。
コモン・スタンダードでもオーラデッキは組めそうですし。

例によって墓地肥やしの役割も持てるのですが、《神々との融和》より1枚多いだけで1マナ重いですし、
墓地肥やしが活きる環境では他にも多数の選択肢があることもあり、上記の利点も活かせるような構成でない限りは優先度は低くなりそうです。

こんなところで。
ニクスへの旅のプレビューが始まったようです。
比較的コモンが多めに発表されていましたので、新メカニズムチェックも込みで見ておこうかと思います。
アジャニの存在
(W)
インスタント
奮励 ― アジャニの存在を唱えるためのコストは、2つ目以降の対象1つにつき(2)(W)多くなる。
望む数のクリーチャーを対象とする。それらはそれぞれターン終了時まで+1/+1の修整を受けるとともに破壊不能を得る。
何故か知りませんが《定命の者の決意/Mortal’s Resolve(BNG)》を明らかに上回るパフォーマンスのカードが出ました。
破壊不能に関しては白>緑ということなのでしょうか。
奮励は、《火の玉/Fireball(M12)》と同様のコスト増加システムを能力語化したものです。
英雄的と組み合わせて使ってねということのようです。
正直システムとしては複製とかぶっていますが、
・コピーを作る複製では英雄的を誘発してくれない。
・複製だと同じものを何度も対象にできる。
などの差異がありますね。ブロックのテーマ的にはやはり前者は見過ごせない点です。
ところで、ストーリー上アジャニが関わってくるんですか?
印章持ちのヒトデ
(1)(U)
クリーチャー ― ヒトデ
0/3
(T):占術1を行う。
歴代2枚目のヒトデです。
能力語に星座なるものがあるためにヒトデを採用したのでしょうか。
能力的には、ドロー補助を兼ねる序盤のブロッカーという点で《前兆語り/Omenspeaker(THS)》に通じるものがありますね。
戦場に出た瞬間に仕事をして、さっさとチャンプ・ブロッカーとして使い捨てやすい《前兆語り》の方がやや優勢か。
印章持ちのヒトデはどちらかというと長期使用を見据えたカード。
サテュロスの重装歩兵
(R)
クリーチャー ― サテュロス・兵士
1/1
英雄的 ― あなたがサテュロスの重装歩兵を対象とする呪文を1つ唱えるたび、サテュロスの重装歩兵の上に+1/+1カウンターを1個置く。
今までにも数枚出ていた、自己強化型の英雄的カードです。赤としては初か。
緑や白と比べ自分のクリーチャーに使うタイプの呪文が多くない赤ですが、それ用にデッキを組めばいい動きをしそうです。
授与コストが最も軽い《ニクス生まれのお調子者/Nyxborn Rollicker(BNG)》と色が合い、マナ・カーブもきれいなので期待してみます。
貪欲なるレウクロッタ
(3)(G)
クリーチャー ― ビースト
2/4
警戒
(6)(G):怪物化3を行う。
普通の怪物化クリーチャーです。
神々の軍勢では怪物化は無かったですが、今回はあるようですね。
カードとしては、《ネシアンのアスプ/Nessian Asp(THS)》と比べてやや地味な印象を受けます。

新メカニズムとしては能力語「星座」が登場する模様。
そのパーマネント自身か他のエンチャントがあなたのコントロール下で戦場に出るたびに誘発する誘発型能力で、それほどひねりは無い印象。
コモンにも複数ありそうなシステムですので、星座持ちコモンが登場したら見ることにしましょう。
(青字部分追記 2014/04/12)

こんなところで。
特に目新しいものでもないのですが一応デッキを載せてみます。
20《沼/Swamp》
4《ディミーアのギルド門/Dimir Guildgate(GTC)》

4《蘇りし者の密集軍/Returned Phalanx(THS)》
4《危険な影/Perilous Shadow(RTR)》
4《フィナックスの信奉者/Disciple of Phenax(THS)》
4《アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel(THS)》
4《ファリカの療法/Pharika’s Cure(THS)》
2《忌まわしい光景/Grisly Spectacle(GTC)》
4《強迫/Duress(M14)》
4《骨読み/Read the Bones(THS)》
2《蘇りし者の行進/March of the Returned(THS)》
4《泥沼病/Quag Sickness(M14)》
黒単です。
《蘇りし者の密集軍》の攻撃用に《ディミーアのギルド門》が入っています。

最近はコモン環境における黒の除去が昔と比べだいぶ弱くなり厳しいのですが、
単色構成なら《泥沼病》は悪くないですし、《ファリカの療法》も《骨読み》のライフロスのカバーができてなかなかです。
とは言えインスタントの普通の(直接破壊するタイプの)除去を手に入れるために《忌まわしい光景》のマナ域まで伸ばさなければならないというのは…。

ひとまずメタなどは無視した構成にしてます。
環境次第では《ファリカの療法》のような範囲の狭い除去よりも、
重くてもきちんと除去できる《忌まわしい光景》の方が重要な場合もあるかなとは思います。
逆に《減縮/Shrivel(M14)》が必要な環境ではあまりなさそうかと思ってますがさて…。

神々の軍勢がリーガルになってから公開した割に神々の軍勢が一切入っていませんが、合いそうなカードが無かったので仕方ありません。

今回はこんなところで。
神々の軍勢、残りの赤と緑のコモン雑感です。

《ニクス生まれのお調子者》
サイズ(=修整値)的に、盤面に与える影響が相当小さいです。授与によるアドバンテージも、結局チャンプブロック要員で終わると大して嬉しくない。生け贄を要求するカードなどでうまく利用できればまだいいか。

《性急な太陽追い》
2マナ1/1では強化前提になりがち。回避能力があるので、さらに《向こう見ずな技術/Madcap Skills(GTC)》など付けると面白そうですけどね。

《無謀な歓楽者》
《松明の悪鬼/Torch Fiend(DKA)》です。今のコモン環境はアーティファクトが地味なので活躍は期待できませんね。

《クラグマの解体者》
元サイズも及第点ですから使いやすそうではあります。環境の同マナ域との比較次第ではアリか。とは言え所詮4/3になるだけですし、《跳ね散らす凶漢/Splatter Thug(RTR)》などが現役の内は使わないか。

《一つ目峠のサイクロプス》
《暴れ玉石/Cobblebrute(RTR)》はシングルシンボルで同サイズでしたが…。クリーチャー・タイプ的にも優位性がまったく無い(むしろ《目抉り(BNG)》なるアンチカードがある)のに弱いというのは一体?

《ファラガックスの巨人》
大抵5/5になる気がします。弱いとは言えないと思いますが積極採用にはならないかなと。

《槌の一撃》
準備が必要な割にクリーチャー限定火力でしか無いのでコストに見合った働きをするのは難しいような。

《難題への挑戦》
《雷の一撃/Thunder Strike(M14)》です。まあコンバット・トリックとしてそれなり。

《洗い流す砂》
メタにタフネス1が多ければ。ですがメリットが占術1くらいなら《電謀/Electrickery(RTR)》の方を優先する気も。

《ケラノスの稲妻》
コモンなのでだいぶ控えめです。占術1程度でダブルシンボルのソーサリーというのは厳しいですね。まあソーサリーでも構わなければ赤単やそれに近いデッキで使うのはアリ。

《天啓の嵐》
好きなんですけど単に私がルーター効果が好きだから良く見えるだけな気がします。《スフィンクスの信奉者》などと組むと楽しそうですけどね。

《恐るべき気質》
サイズ修整は普通。起動型能力の方は重めであまり期待できないので、環境にある他のオーラと比べると落ちるかなという印象。


《突進するアナグマ》
強化手段の豊富な環境だからこそこういうの出すんでしょうけど、要するにサポート前提ってことなのできついです。
ちゃんと単体でトランプルに意味があった《ラノワールの精鋭/Llanowar Elite(IN)》は、強さはともかくデザイン上は偉大だったと思います。

《サテュロスの道探し》
マナ(色)サポートとしては安定しないので、モダンなど広い環境で墓地増やすのに使う方が多そうです。

《ケンタウルスの武芸者》
単純に性能は良いと思います。緑単色で殴るデッキなら普通に使って良さそう。

《ニクス生まれの狼》
《加護のサテュロス/Boon Satyr(THS)》とはレアリティやシンボル数の差だと納得するとして、青の《ニクス生まれのトリトン》と比べてもだいぶ残念な気が。2/3と3/1は直接比較できないのは確かですがちょっと…。

《セテッサの誓約者》
《信条の戦士/Staunch-Hearted Warrior(THS)》の下位種ですが、能力を1回誘発させただけではコスト相応にならないのが痛い点。2回以上誘発させない限り、バニラの《ネシアンの狩猟者/Nessian Courser(THS)》の方が強いわけで、英雄的を中心としたデッキを組むにしてもこれを使うかどうか…。

《セテッサの星砕き》
オーラ推奨環境ゆえに相当弱く設定されています。普通の環境で白なら《雲を追うエイヴン/Aven Cloudchaser(10E)》程度の性能にはなりますから。さすがに他のエンチャント対策を使うでしょう。

《フィーリーズ団の精鋭》
《モーギスの戦詠唱者(BNG)》と同じく軌道に乗り始めれば強いタイプなので、マナ加速などから早めに登場、攻撃と出来ると強いかもしれませんね。4マナ3/3と及第点のサイズもありますし緑はサポートも容易です。

《黄金の木立ちの蛇》
十中八九4点回復することになるでしょう。かと言ってコントロールデッキで回復目的で使うと全然機能しないとかなるのでどうも…。

《ハイドラの血》
よっぽどのことが無い限り《巨大化/Giant Growth(GTC)》の方が安定かつ修整として十分なんじゃないかと。

《定命の者の決意》
《レインジャーの悪知恵/Ranger’s Guile(M14)》なんかに近いですね。生存率はこちらの方が高いので、クリーチャー保護として使ってみるのもありかもしれません。

《選別の印》
機能的にはだいぶ《捕食/Prey Upon(M13)》などに劣る気がしますが、だいぶ重いです。例えば自分の先制攻撃持ちをブロックさせるなどの状況で活きてはきますけど。

《ケイラメトラの好意》
ある意味《ナイレアの存在/Nylea’s Presence(THS)》と対になるような。機能的には違いますけど。神啓クリーチャータップ手段としては、サイクルの他のと比べれば能力起動にマナがかからないとかキャントリップがあるとかで見る点はあります。


緑はまあまあ使ってみようかと思わせるカードがある印象。赤は他の色と同じくぱっとしないかなと。
そんなところで。
一昨日時点の話ですがもう神々の軍勢の全カードが公開されています。
早いなあと思っていたらプレリリースはもう来週なのでした。
いつものコモン構築用カード感想を。

《忠実なペガサス》
結局攻撃できるのは3ターン目以降になるでしょうし、わざわざ使わないと思いますね。現環境に《嵐前線のペガサス/Stormfront Pegasus(M12)》がいないのがまだ救い。

《ニクス生まれの盾の仲間》
これ使うくらいなら《希望の幻霊/Hopeful Eidolon(THS)》を使いたくなると思います。授与時の1マナの差などが活きるケースがあるかどうか…。

《アクロスの空護衛》
ミニ《天馬の乗り手/Wingsteed Rider(THS)》。ダブルシンボルでない分使いやすいのが嬉しいので英雄的を狙うデッキでは良いカードかと。

《オレスコスの太陽導き》
既に感想述べてますが、完全に“無いよりはマシ”レベルの能力なので普通は別の熊を使うと思います。

《散兵の精鋭》
《波濤砕きのトリトン/Wavecrash Triton(THS)》に似てると見せかけて割りと真逆の性能です。英雄的の効果が単発的ですし使いづらそう。アタッカー寄りなのではまると強いのかもしれませんけど。

《大アカシカ》
ただのバニラです。クリーチャー・タイプも有効利用できないものなので残念ですね。

《グリフィンの夢掴み》
サイズに難ありですが、テーロス環境でエンチャントサポートの能力を持ってしまうと仕方ない所かもしれませんね。少なくとも《オーラ術師/Auramancer(M14)》現役の間に出番があるとは思えません。

《定命の者の熱意》
修整値がささやかなので使いにくくはありますね。

《くぎ付け》
そんなに軽減する必要があるか? と思いますが汎用性のある《濃霧/Fog(M14)》だと思えばいいのかもしれない。

《存在の破棄》
再録物。よくよく考えると《古代への衰退/Fade into Antiquity(THS)》より軽いんですよね。便利なカードだと思います。

《剥離》
《復讐/Vengeance(9E)》が追放になりました。コモン構築的には重いですが白なら使うこともあるのかもしれません。

《エファラの輝き》
神啓で強いカードがあればワンチャンスと一瞬思いましたがこの手のタップ能力付与オーラがサイクルで出てたと思うので、どちらにしろこれは使わないように思えます。


《深海の催眠術師》
ブロッカーのパワーが下がることで、再度攻撃しやすい→神啓を再度誘発させやすい…などと考えると無くは無いですが、まあひたすら地味ですね。

《ニクス生まれのトリトン》
リミテッドではともかく、コモン構築でこれ使うなら絶対《雨雲のナイアード/Nimbus Naiad(THS)》を優先しますよね。

《潮流の合唱者》
占術1だけ? と思ってしまいます。まあ元が4マナ3/2飛行でリミテッド的に及第点なのでこんなものなのかもしれませんが。

《反乱潮の海蛇》
海蛇としてはサイズが小さめですし軽めです。テーロスにあったキャントリップ・オーラの出番ですね。

《スフィンクスの信奉者》
回避能力がある神啓クリーチャーなのでその点は使いやすいのですが、重さがネック。動き出すとかなり面白そうなのですが…。

《撤回のらせん》
制限付きの軽いブーメランということですね。神啓のためにクリーチャーをタップする手段としては単発であるのが辛いですね。単体で機能するカードではないですし。

《保護色》
白っぽいカードですが、青の「ブロックされない」系カードの流れを汲んだカードなのでしょうね。ブロック時にも機能したりアンタップ効果がついていたりと何かと応用が効くのが嬉しい。リミテッド向きではありますが。

《無効化》
ダブルシンボルですが環境柄そんなに悪くないと思います。

《突然の嵐》
《霜のブレス/Frost Breath(M14)》の1マナ重い占術版。《霜のブレス》の方も環境に存在するので、使うなら軽さを取るか占術を取るかデッキ・タイプで判断ですね。

《予言》
いつものカードなので特には。ブロックごとに《予言》と《霊感/Inspiration(RTR)》を交互に再録させていくプランなんでしょうか。

《一過性の知力》
同サイクルの白は使わないだろうと書きましたが、こっちもこっちで使う気がしないですね。環境次第では墓地利用などに貢献する可能性があるのがまだ救いですが。

《層雲歩み》
キャントリップ付きで英雄的の誘発材料になり、状況次第で回避能力付与、相手のブロック阻止などいろいろ使えるのでその手のデッキでは面白いかもしれません。


《悪魔の皮の喧嘩屋》
デメリットは作用したとしてもブロック不可だけなのでそうれほど痛くはないでしょう。とは言えウイニーとしてこれを使う積極的な理由も無いのが実状。

《ニクス生まれの幻霊》
サイズ(=修整値)に対し授与コストが重すぎるのが残念なところ。2マナ2/1という性能は普通なので、案外黒ウイニーみたいなデッキに入れておくと授与の汎用性の高さなどから意外と使いやすいかもしれないとは思ったりします。
でも色を無視して《葉冠のドライアド/Leafcrown Dryad(THS)》と性能を比べるとがっかりしますね。
ああそう言えば、結局幻霊は特にサイクルとかなんだではない様ですね。

《ティマレットの召使い》
再生持ちなので、ブロッカーとして立たせておくだけでも神啓を狙いやすく、また相手の攻撃を牽制しやすいです。再生コスト自体は重いですからコモン構築環境に耐えるかと言うと微妙ですが。

《見捨てられし流れ者》
死亡時のライブラリー破壊は自分のライブラリー専用です。墓地利用できないとデメリット付き《巨大ゴキブリ/Giant Cockloach(9E)》でしかないので、現環境では厳しめ。まあデメリットとしてもそう痛くない部類ですが。

《モーギスの戦詠唱者》
殴り始めればあとは自分に威嚇を付けることで攻撃を継続しやすいのですが、初回の攻撃では威嚇がつかないのでそこをどうするか。5マナ3/3は大して強いわけではないのでわざわざ使うほどでもないか。

《湿原霧のタイタン》
黒だと5マナ4/5とかでも強いですし、デッキを選べば結構機能するんじゃないかと思えます。モダンなどならダブルシンボルのパーマネントの選択肢なども多く、期待したくなります。

《目抉り》
いつもの1マナ-1/-1系除去です。オマケのサイクロプスへの追加効果は、サイクロプスが巨人と違って少数部族ゆえにほぼ無いものと思ってよいです。モダンでは多相もいますがそれも使用頻度で言えば無いようなものですし。

《屍噛み》
再録物。前環境でもあまり使った記憶は無いです。

《窒息死》
条件は一見緩そうに見えて、攻められてる時に使いづらい除去なので相手を選ぶ気がします。勝ってる時に強くて、負けてる時に弱いカードっていうやつです。
って言うかよく考えれば《殺害/Murder(M13)》の下位互換。

《エレボスの催促》
サイクル中ではまともな部類なので神啓狙いで使うなら選択肢になるかもですね。

《忌まわしい変身》
性能としては妥当なところでしょう。使うほどかっていうと微妙。

《死の国の重み》
《死の重み/Dead Weight(ISD)》でこの手のカードの強さが見直され始めたのかと思ったらこれです。テーマ上、相手につけるタイプのオーラは弱くしたいとかいろいろあるのかもしれませんね。


いろいろ書いたものの、目を見張るほどのカードは少なく、地味な印象。
使うかもと思ったカードも、正直どうか分かりません。リミテッドで便利に見えるから良さそうに見えるだけかも。
次回は赤と緑を。
神々の軍勢のプレビューが始まりました。
新メカニズムの解説に加え、カードギャラリーで多くのカードが発表されていますね。
しかしいつもながらコモンは不作の3枚のみ。
ニクス生まれの盾の仲間
(W)
クリーチャー・エンチャント ― 人間・兵士
1/2
授与(2)(W)
エンチャントされているクリーチャーは+1/+2の修整を受ける。
テーロスに登場した授与とデザイン上大きな違いは無いですね。
《希望の幻霊/Hopeful Eidolon(THS)》とサイズや役割面でかなりかぶっていて、
仮にコモン構築で1マナクリーチャーをどちらかから使うとしたら《希望の幻霊》の方になりそうな。

幻霊と言えば、テーロスでは白と黒に1枚ずついるだけでしたが、今回赤の《常炎の幻霊》が公開されています(こちらはアンコモン)。
今回か、ブロック全体で5枚揃うことになりそうですね。
オレスコスの太陽導き
(1)(W)
クリーチャー ― 猫・兵士
2/2
神啓 ― オレスコスの太陽導きがアンタップ状態になるたび、あなたは2点のライフを得る。
新能力語の神啓を持ちます。
自身がアンタップ状態になるたびに誘発する能力で、《虚賢者/Hollowsage(SHM)》の能力に名前がついたというところですね。
神啓そのものとしては、殴りに行けるクリーチャーの方が特に工夫しなくても効果が期待できる能力なので、
中盤以降はともかく序盤は2マナ2/2として殴りに行きやすいこのクリーチャーについているのは評価できる点。
もちろんコモン構築で採用に至るレベルのオマケ効果ではないですが。

なお、神啓とコンボしてくれということで《バネ葉の太鼓/Springleaf Drum(LRW)》が再録されていますが、アンコモンに昇格してしまっています。
リミテッド用の、コモンの無色での色マナサポートカードは今回何になるのか。
ファラガックスの巨人
(4)(R)
クリーチャー ― 巨人
3/3
貢納2(このクリーチャーが戦場に出るに際し、あなたの望む対戦相手1人はこれの上に+1/+1カウンターを2個置いてもよい。)
ファラガックスの巨人が戦場に出たとき、貢納が支払われていない場合、ファラガックスの巨人は各対戦相手にそれぞれ5点のダメージを与える。

新キーワード能力の貢納を持ちます。
このクリーチャーを強化するか、戦場に出た時の誘発型能力を使わせるか、相手に選ばせるような能力ですね。
過去のカードで言えば懲罰者カード群などが近いでしょうか。
この手のシステムってよほどのものでない限り使われないですが、キーワード能力化までしているわけですし、一線級のカードも出てくるかもしれませんね。
このカード自体は、それほどでもないです。

他、テーロスでは信心を利用するカードはパーマネントのみでしたが、今回は信心を参照するインスタントやソーサリーも出る模様。(コモンは未判明)
自身のマナ・コストを参照できない分、使い勝手はやや落ちそうですが。
あと、神々が2色であることに伴い「白と青への信心」など、2色の信心を参照するカードが登場。
どちらも想定の範囲内ではあります。

他、英雄的や占術などには目新しいものは今のところ見られず。

今回はこんな所で。
完全脳内構築ですが。
11《島/Island》
9《山/Mountain》
4《イゼットのギルド門/Izzet Guildgate(RTR)》

4《前兆語り/Omenspeaker(THS)》
3《古術師/Archaeomancer(M14)》
2《先見のキマイラ/Prescient Chimera(THS)》
1《水底の巨人/Benthic Giant(THS)》
4《凍結燃焼の奇魔/Frostburn Weird(RTR)》

2《航海の終わり/Voyage’s End(THS)》
2《否認/Negate(M14)》
2《本質の散乱/Essence Scatter(M14)》
4《ショック/Shock(M14)》
2《電謀/Electrickery(RTR)》
4《稲妻の一撃/Lightning Strike(THS)》
2《チャンドラの憤慨/Chandra’s Outrage(M14)》
3《予言/Divination(M14)》
1《タッサの褒賞/Thassa’s Bounty(THS)》
ブロッカーを出して耐えてから、《先見のキマイラ》や《水底の巨人》といったフィニッシャーで勝つプラン。
状況が許せば《凍結燃焼の奇魔》も攻撃に回れるかなと。

とは言え決定力の割にはフィニッシャー担当が少ないか。もう少し無いと不安かもしれません。

やたら2枚ずつ入ってるインスタントは、調整枠的な位置づけ。
プロトタイプのリストとしてとりあえずこうしていますが、
メタなんかがあれば変えていければいいのではないかなと。

《タッサの褒賞》はたくさん引けるので入れてみたものの、少し回した感じ重さはやはり気になるので素直に《予言》か、
まあ1枚くらいなら《霊感/Inspiration(RTR)》にでもした方が無難かもしれませんね。
《予感/Foresee(M11)》や《材料集め/Amass the Components(AVR)》くらいの適度なドローが環境に無いのが惜しいです。

《古術師/Archaeomancer(M14)》は、状況に合わせた動きはできるものの、
《現実からの剥離/Peel from Reality(AVR)》や《幽霊のゆらめき/Ghostly Flicker(AVR)》でループできるとかではないので、そんなには要らないかも。
せいぜい《航海の終わり》で占術しながらの無限ブロッカーが出来る程度ですね。

クリーチャーとして試してみたいのは《ニヴィックスのサイクロプス/Nivix Cyclops(DGM)》。
序盤のブロッカーにも終盤のアタッカーにもなれるかもしれません。
一方、専用に組まないと使いづらいかも、とも。あまり自分のターンに能動的に呪文を撃つ構成でもないので。

ひとまず、こんなところで。
コモン構築でコントロールデッキを組んでみたいものの、赤以外では軽い除去が弱いためなかなか難航。
その赤も、あまり火力以外にコントロールで積みたいカードが多くないんですよね。
他はそれなりに使ってみたいカードがあったりするのですが、作ってみるとあまりしっくり来ない。

もっとも、全体除去というものがめったに無いコモン環境では、除去よりはブロッカーを主体とするようなコントロールも多いのですが。

今までに頭をよぎった案を自分用にメモ。
1.《古術師/Archaeomancer(M14)》と《蘇りし者の行進/March of the Returned(THS)》のコンボを回すような青黒。
2.カウンターバーンっぽいもの。
3.《エイスリオスの学者/Scholar of Athreos(THS)》か強請辺りでドレインしながら戦うような白黒。
4.《サルーリの門番/Saruli Gatekeepers(DGM)》で普通に7点回復できるような構成の多色コントロール。
5.上記のどれか2つくらいを組み合わせたようなもの。
6.むしろ《アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel(THS)》を軸に黒単。

今日はそんなところで。
明日からテーロスがスタンダードリーガルになります。いまだ大したテストプレイもできていないのですが、余裕とモチベーションがある内に書いておいた方がいいかなと。
10《山/Mountain》
7《平地/Plains》
4《ボロスのギルド門/Boros Guildgate(GTC)》

3《死呻きの略奪者/Deathbellow Raider(THS)》
4《流血の家の鎖歩き/Gore-House Chainwalker(RTR)》
4《跳ね散らす凶漢/Splatter Thug(RTR)》
3《叫び回る亡霊/Keening Apparition(RTR)》
2《陽動の達人/Master of Diversion(M14)》
4《ウォジェクの矛槍兵/Wojek Halberdiers(GTC)》
4《空騎士の軍団兵/Skyknight Legionnaire(GTC)》

4《ショック/Shock(M14)》
4《タイタンの力/Titan’s Strength(THS)》
4《稲妻の一撃/Lightning Strike(THS)》
2《チャンドラの憤慨/Chandra’s Outrage(M14)》
1《地鳴りの踏みつけ/Seismic Stomp(M14)》
ボロスウイニーです。
2マナで熊より大きいクリーチャーを3体使えるというのはなかなか良いのではないかというところから構築開始。
まあ、先に殴るデッキを1つくらい叩き台で作っておいた方が、コントロールや他のビートダウンを作る際の指針にできそうですしね。

1マナクリーチャーは入れていません。
攻撃するデッキに向いたクリーチャーが、現(テーロス)環境にほとんどいませんでしたので。
強いて挙げれば《陽光尾の鷹/Suntail Hawk(M14)》か《先制スリヴァー/Striking Sliver(M14)》か《鋳造所通りの住人/Foundry Street Denizen(GTC)》かになろうかと思いますが。
例えば《骨断ちの矛槍/Bonesplitter(MRD)》が使えるのであれば前二者なども割と候補になるかと思えますが、無いですしねえ。
代わりに、1ターン目は《ボロスのギルド門》を置くターン、という位置づけにしています。
(1ターン目にすることが無いなら、ウイニーというデッキ・タイプ自体に疑問が…というのは実は少しあります…。)

こだわった点として、タフネス1を入れていないというのがあります。
・1つ目の理由は、《電謀/Electrickery(RTR)》や《減縮/Shrivel(M14)》がある環境だということ。
 これらが新環境でどの程度使われるかは不明ですが、2マナ以上かけて出したクリーチャー複数を一斉に除去されてアドバンテージを取られるのはあまり嬉しくなかったもので。
・2つ目の理由は、コントロールデッキがいるとして、1/3や1/4をブロッカーとして使ってきそう、ということ。
 例えば《前兆語り/Omenspeaker(THS)》を前にして、2/2が2体なら特に問題無く攻撃できます。しかし、2/1と2/2が1体ずつでは、何らかのトリック無しに攻撃できません。そういう事態をあまり増やしたくないな、と。
まあ、この要素がどの程度意味をなすかはもう少しスパーリングが必要ですね。

《タイタンの力/Titan’s Strength(THS)》は、軽いし占術だし突破力向上につながればと思っているのと、まあ何より新カードですから試しておこうというところです。
コンバット・トリックとしては同じく占術ものなら《戦識の武勇/Battlewise Valor(THS)》の方が安定はするかと思うのですが、
クリーチャーに1マナがいませんので、クリーチャーを展開しながら火力や強化を撃とうとしたら1マナの物が欲しかったんですね。
でもあくまでお試し期間。動かしている内に変えるかもしれません。《武器への印加/Weapon Surge(DGM)》とか。

《叫び回る亡霊》は、一応テーロスのテーマがエンチャントですし、一応メインからエンチャント破壊を、ということで。実際あまり必要無いかもしれませんので、ここもどちらかと言うと調整枠みたいな位置づけです。

ところで、これを書いていて気付けば人間だらけでしたので、あまり評価していなかった《乗騎ペガサス/Cavalry Pegasus(THS)》が面白い動きをするのではないかと思いました。タフネス1ですけど。

そんなところで。
最終回の今日は緑とアーティファクト、土地です。

《菅草の蠍》
軽い接死持ちは腐りにくいのでそれはそれで良いのですが、緑は軽量接死として《命取りの出家蜘蛛/Deadly Recluse(M14)》などを擁しているので、あえてこれを使うかと言うと微妙。

《サテュロスの享楽者》
2マナ加速できることは確かなので、何かしら使い道はあるかもしれない。

《旅するサテュロス》
《緑側の見張り/Greenside Watcher(GTC)》と違い攻撃には向きませんが、能力は上位版。《電謀/Electrickery(RTR)》に巻き込まれないマナ・クリーチャーとしてそれなりに使い道はあるのでは。

《葉冠のドライアド》
本来のコストも授与も重くないので、単純に熊ないし+2/+2修整オーラとして使える範囲かと思います。

《彼方の工作員》
3マナ3/2という安定戦力に加えてブロックされなくなります。起動コストは重いので、序盤は普通に殴り、終盤以降余裕が出て(あるいは膠着して)からの運用になるでしょうか。

《ネシアンの狩猟者》
未来予知に逆再録されていたバニラです。3~4マナ域に多いタフネス4ブロッカーに止められやすいので次期環境では《ルートワラ/Rootwalla(M14)》の方が使いやすそうには思います。

《信条の戦士》
1回英雄的を誘発させれば4/4なので十分な性能。ただ、《轟くベイロス/Rumbling Baloth((M14))》がダブルシンボルとは言え4マナ4/4である以上、それ以上を狙わないと不安定さが目につくところ。

《ナイレアの信奉者》
ときどきすごい点数のライフを得るかもしれませんが、4マナ3/3の実質バニラなのであまり使いたくないですね。

《ネシアンのアスプ》
怪物化しなくても5マナ4/5と安定した力があるので悪くありません。所持能力が到達という防御用の能力なのは残念ではありますが。

《フィーリーズ団のケンタウルス》
《レッドウッド・ツリーフォーク/Redwood Treefolk(7E)》がさらに堅くなりました。白(《包囲マストドン/Siege Mastodon(M14)》)とはさらに差がついたことになります。このマナ域としてはパワーが低すぎて使いづらいですが。

《巨体の狐》
《最上位のティラナックス/Alpha Tyrranax(SOM)》や《ヤヴィマヤのワーム/Yavimaya Wurm(UL)》の上位互換として、コモンの範囲では強力なファッティ。マナ基盤を調整すれば出せないレベルの重さではないので、使ってみても面白い。

《拠点防衛》
あまり使わないと思いますが、プレイヤーへのダメージを抑えつつ、ブロックで倒せる分は倒しておく、というのができるので《濃霧/Fog(M14)》よりはいいですね。

《蛮族の血気》
単色になった《ジェラードの命令/Gerrard’s Command(PS)》といったところですね。《力の噴出/Burst of Strength(GTC)》の方が軽いし+1/+1が残るので総合的には便利ですが、そのターンのみとは言え+2/+2なのは利点。
…とか思っていたら、これラヴニカへの回帰からの再録だったんですね。アンコモンだったのか。

《切り裂く風》
3マナでダメージ依存になりました。《翼わな/Wing Snare(7E)》時代ならともかく、《垂直落下/Plummet(M14)》標準の今これは意味不明。《悪意に満ちた影/Spiteful Shadows(DKA)》が環境に残っていればまだ良かった。

《神々との融和》
キーとなるクリーチャーやエンチャントがあるデッキなら使う価値はあると思います。あるいは墓地利用系。

《古代への衰退》
《帰化/Naturalize(M14)》の亜種です。3マナソーサリーの代わりに追放。次期コモン環境ではあまりエンチャントやアーティファクトを墓地から回収するカードが無いので、コスト増し、ソーサリー化のデメリットの方が大きいです。モダンなどに環境を移せば変わる可能性あり。

《食餌の時間》
相手のクリーチャーが格闘で倒せれば3点回復(相討ち可)。まあ《捕食/Prey Upon(ISD)》が落ちるため、格闘系除去を使いたくて、不安定な《突然変異の捕食/Mutant’s Prey(DGM)》や重い《弱者狩り/Hunt the Weak(M14)》を嫌うなら…と思ったが、それでも《闘技/Pit Fight(GTC)》があったか。
まあ環境柄、格闘系呪文は英雄的を誘発させられる除去という珍しい特性を持ちますので、何らかの形で有効利用できるかもしれませんね。実際《信条の戦士》と相性が良いです。

《残忍な発動》
+2/+2のインスタントメント。コンバット・トリックや火力への対策にもなるので何かと便利。

《ナイレアの存在》
マナ安定用として考えると、重い分《豊かな成長/Abundant Growth(AVR)》の劣化に近いです。一応土地タイプ参照カードと合わせることができますが、有用なものが環境にあるかと言うと微妙ですね。せいぜい土地渡りくらいか。


《青銅の黒貂》
2/1バニラです。クリーチャー・タイプ的にも特にセールスポイントが無いので使うことは無いでしょう。ところでなぜか「黒貂」などというクリーチャー・タイプを新設。後続エキスパンションで増えるのか。

《乳白色の一角獣》
普通に《小走り犬/Scuttlemutt(SHM)》の下位互換です。1/2では戦力としてもカウントしづらいですし、マナ加速なら緑以外でも導き石などが使える環境なので、3色以上など特殊なデッキでも無ければつらいか。

《メレティスの守護者》
3マナ0/6防衛。《氷河の壁/Wall of Glaciers(7E)》が《ブラストダーム/Blastoderm(NE)》を止めたように仮想敵がいるならありなんですが、基本的にはパワー0って低タフネスクリーチャーの攻撃すら抑止してくれないのであまり使えません。

《速羽根のサンダル》
若干重いのと修整がかからない地味さが何とも。強い場面もあるかもしれませんがあまり魅かれないです。まあ、飛行の少ない赤や緑で可能性があるにはある、という程度ですね。

《旅行者の護符》
再録物。どちらかと言うとラヴニカへの回帰ブロック(ギルド門)落ち後に期待という感じですが、デッキ圧縮なども兼ねるので使うこともあるかもしれませんね。


《未知の岸》
《ゆらめく岩屋/Shimmering Grotto(ISD)》です。《ゆらめく岩屋》がM14でアンコモン化していたので、こうして出てきてくれるとコモン環境も安心ですね。まあ今は当然ギルド門の方が優先順位が高いわけですが。


緑のクリーチャーは、何と言うか「普通」レベルのカードが多いですが、
大型クリーチャーの性能が更に上がってきているので、そちらに注目してみたいですね。
小型では、単純に熊以上の性能を誇る《葉冠のドライアド》が便利そうです。

アーティファクトや土地は、事実上再録である《旅行者の護符》と《未知の岸》は使う可能性がありますが、他はちょっと。
昨日に引き続き、テーロス新コモンカード初見感想を。

今回は黒と赤です。

《アスフォデルの放浪者》
最近増えてきた、コスト重めの再生クリーチャーです。とは言え旧ラヴニカ時代でも《議事会の崇拝者/Votary of the Conclave(RAV)》とかいたので、それが黒単色になったというだけの話ですね。

《悪意の幻霊》
1/1接死・授与。授与の性質上、オーラとしてつけた先が死んだ後もこれがクリーチャーとして残るので、接死で相討ちを2回以上狙えます。白の《希望の幻霊》と違い、1/1ながら中盤以降もチャンプブロック以上の仕事ができるのがいいですね。
ちなみにサイクルかと思いきや白と黒にしかいません。幻霊が白黒のフレーバーなのか、残りは後続エキスパンションで出るのか…。

《肉飢えの馬》
デメリット付き熊です。例えばソーサリー除去で道をこじ開けようとするとそのターン殴れないとか、色々困ることはありそうですね。2マナパワー2は黒でも普通にいますし、少なくとも《排水路潜み/Gutter Skulk(GTC)》がいるうちは使う可能性は無いです。

《甦りし者の密集軍》
2マナ3/3という便利なサイズですが、さすがに殴るデッキに入れるには攻撃の度の2マナ消費が痛いので、コントロールデッキが序盤を耐えるために使うという、防衛クリーチャーとしての普通の運用になりそうです。パワーがあるので攻撃抑止力が高いのは大きいですね。相手も遅いデッキの場合などにはマナ払って攻撃することもある、と。

《悪魔の皮のミノタウルス》
普通のバニラです。と言うかM14にも同サイズの《アンデッドのミノタウルス/Undead Minotaur(M14)》がいますし。

《血集りのハーピー》
サイズ的には《薄暮のインプ/Dusk Imp(10E)》。戦場に出た時の能力が一応損得無しの能力なので、まあこんなものかなと。

《洞窟のランパード》
サイズ修整と通しやすい回避能力付与は便利だと思いますね。畏怖と違って、威嚇を付与する場合は相手と自分の色を見て、威嚇で通るクリーチャーを選べますので。重さは気になるところですが。

《甦りしケンタウルス》
サイズは悪くなく、削るライブラリーの枚数もそこそこ。ライブラリー破壊デッキを組むなら《ヴィダルケンの幻惑者/Vedalken Entrancer(M13)》と一緒に並べるブロッカーとして良さそうですね。まさしくその《ヴィダルケンの幻惑者》や、イニストラード・ブロックの強めのライブラリー破壊が落ちるのが惜しい。

《フィナックスの信奉者》
信心参照の手札破壊。そこまでの互いの展開次第では《強要/Coercion(9ED)》に近いレベルの仕事はしそうです。ただ、4マナ1/3とクリーチャーとしてはかなりの低性能。

《アスフォデルの灰色商人》
5マナですが一応2/4なのでそれなりのブロッカーになりますし、ドレインもそこそこの点数を狙えそうなのでうまくデッキを組めば便利かもしれません。コモン構築でもスタンダードでもないですが、《ゾンビの黙示録/Zombie Apocalypse(DKA)》で大量リアニメイトすると面白いですね。

《毒々しいカトブレパス》
重いだけあって相討ち可能範囲は広いですし、1対2交換も狙いやすいです。重いだけあって。ブロック強制能力はそれほど重要ではなさそう。

《エレボスの加護》
除去回避やら攻撃時の打点アップやら細かい用途は色々ありますが、まあメインは戦闘を介した除去、ということになりそうですね。今回の(最近のと言ってもいい)黒はこういうのじゃないと軽い除去を撃てません。

《ファリカの療法》
《ソリンの渇き/Sorin’s Thirst(M12)》です。タフネス2までしか除去できないですが、最近は黒除去が弱いのでこういうのも使っていく必要はあるかもしれないですね。

《鞭の一振り》
効果は《闇の掌握/Grasp of Darkness(SOM)》と同じなのに5マナ。新世界秩序の影響による黒の除去の弱体化はかなり深刻です。
まあ、《引き込み/Pull Under(CHK)》などはこれと近い性能でしたので、《最後の喘ぎ/Last Gasp(RAV)》や《闇の掌握》が強すぎたと思うしか無いのか…。

《骨読み》
占術2付き《夜の囁き/Night’s Whisper(5DN)》。まあ冷静に考えると《予言/Divination(M14)》とコストが同等になってしまったので若干強さが落ちた感じもありますが、占術による無駄カード回避はおいしいのでいいと思います。

《甦りし者の行進》
《死の二重唱/Death’s Duet(EX)》→《病的な略取/Morbid Plunder(MBS)》と来てこれ。だんだん重くなっていますが、一応対象が1つしか無くても唱えられます。
何にせよアドバンテージを得られるカードなので、デッキ次第では使う可能性が十分あります。

《一口の草毒》
残念性能…と言うより、残念コストな除去です。《打ち上げ/Launch Party(RTR)》はクリーチャーというコストが無いとここまで重く、かつソーサリーになってしまうわけですね。

《毒蛇座の口づけ》
どちらかと言うとシステム・クリーチャー除去の意味合いも強そうですが、何か強力なシステム・クリーチャーって次期コモン・スタンダードにいたかな? とは。実際ラヴニカへの回帰ブロックの各ギルドの能力って戦場で起動するタイプのものが無いんですよね(って、それは旧ラヴニカもそうだったか)。まあもちろんタフネス1除去にはなりますけどね。
リミテッドだと、怪物化持ちクリーチャーに素早くつけると安心できそうなカード。

《災いの印》
キャントリップ・オーラのサイクル黒版。《ヘリオッドの選抜》と違い2マナかかるので、そこまで気軽に英雄的カード用に、とも思えませんが…。
ちなみに黒のコモンには英雄的カードは1枚もありません。


《アクロスの十字軍》
以前も書きましたが、これで大量のトークンを展開するのは難しいですし、あまり役立ちそうには見えません。

《イロアスの神官》
コンセプトは《エルフの抒情詩人/Elvish Lylist(UZ)》なのですが、赤のカードゆえに異様に起動コストが重いです。まあちょっと《平地/Plains》なりなんなりを入れておくだけで、赤で(無駄カードを発生させずに)エンチャント破壊を積めるわけで、これはしょうがないところでしょうか。今ブロックのテーマもテーマですし。
追記:ああ、気付いてませんでしたがタップが要らないんですね。もちろん、起動コストが重い原因はそれだけではないでしょうけど。

《サテュロスの散策者》
死にやすいですが、まあ使いやすい軽量クリーチャーですね。赤に多いパワー強化を活かしやすいですし。

《死呻きの略奪者》
攻撃強制のデメリットがあっても2マナ2/3は普通に強いのでは。再生は重いので空気ですが無いより良いですし。

《ミノタウルスの頭蓋断ち》
《ヴィーアシーノの初太刀/Viashino Firstblade(DGM)》の赤単色バージョン。タフネスが増えないのでもろいですが、赤の中で3マナクリーチャーを選ぶならアリな範囲か…。いや、《跳ね散らす凶漢/Splatter Thug(RTR)》ほどではないか。

《槍先のオリアード》
単体で見てそんなに悪くない気がしますが、3マナ2/2先制攻撃に《跳ね散らす凶漢》がいるのでレギュラー争いでは厳しい位置でしょうか。6マナ出して授与でプレイする前提というのもしっくり来ませんし。

《双頭のケルベロス》
コモンで初の二段攻撃持ち。単体では2/2先制攻撃以下なのできちんと強化手段を用意すべきですね。

《不機嫌なサイクロプス》
素で4マナ3/3トランプルですし、怪物化を前提にしなくても使える中堅ですね。怪物化は、土地を引きすぎた時の利用手段程度に見ておけばいいですし、そもそも重すぎないので実用的な部類かと。

《国境地帯のミノタウルス》
赤でシンプルな中堅が欲しければ。タフネス4ブロッカーに結構目立つものが多いので、それらを気にするなら先ほどの《不機嫌なサイクロプス》より優先する理由になり得ます。ただ、今なら多少デメリットがあっても《無法の槌角/Marauding Maulhorn(M14)》の方が良いか。

《野蛮な祝賀者》
《乱打角/Batterhorn(RTR)》のマイナーチェンジ版です。多色での安定を求めるなら《乱打角》、パワーを求めるなら《野蛮な祝賀者》で。もちろん、別のアーティファクト対策でもいいですが。

《タイタンの力》
先制攻撃クリーチャーのお供に。打点アップとしても悪くないですね。

《火花の衝撃》
メタ次第、といったところですがこれが効く相手になら《電謀/Electrickery(RTR)》を使うべきか。

《稲妻の一撃》
シンプルな3点火力。使う場面は多いと思います。

《裏切りの先触れ》
占術1付き《反逆の行動/Act of Treason(M14)》。オプションとして環境にあるのは悪くないですね。

《破砕》
頻繁に登場してるので特には。と言うかM14に再録されています。

《パーフォロスの激怒》
新世界秩序のあおりを食った1枚という気がしますが、まあクリーチャー限定4点火力が5マナもかかるというのは昔からあったか。メリットが再生阻止と占術1くらいなら、例えば《チャンドラの憤慨/Chandra’s Outrage(M14)》辺りの方がよさそうに見えますけどね。再生などに困ることがあったら考慮、という程度。
リミテッドだとタッチしやすい良火力でしょうか。

《落岩》
8マナインスタントで5点割り振り。これだけ重いと、逆にそれ用にデッキを組んで使いたくなってしまう自分がいますが。新世界秩序が無ければ7マナくらいで済んだのでしょうかね。

《伝書使の素早さ》
奇襲効果はあるものの、さすがにカードを1枚使ってやることでも無いような。

《ドラゴンのマントル》
弱かったとはいえ《炎のブレス/Firebreathing(M12)》がコストそのままにキャントリップ追加。これは結構おいしいかもしれません。


どちらも除去が弱く(重く)なっているため物足りない感がありますが、クリーチャーはそこそこいいものがあるようです。
クリーチャー以外では、黒は《骨読み》(と《甦りし者の行進》)、赤は安定の《稲妻の一撃》くらいでしょうか。
いつも通りのスケジュールでテーロスの全カードが公開されました。
モチベーションと余裕がある内に書いてしまった方が良さそうなので、
最近さぼり気味だった新コモンカード初見感想を。

今セットのコモン内訳は各色19枚ずつ、アーティファクト5枚、土地1枚の計101枚です。
今回はまず白と青から。

《希望の幻霊》
1/1絆魂・授与。サイズ・修整が少ないので中盤以降力不足になりやすそうに見えますね。1/1絆魂という弱さからオーラとしての運用がメインとなりそうなので、つける対象を選べば、というところですね。

《鋤引きの雄牛》
ブロッカーにしてもまだ何かいいのがいると思います。とりあえず《雄々しい守備兵/Valiant Guard(CFX)》の再来にはならなくてよかったです。

《乗騎ペガサス》
イニストラード・ブロックが落ちても人間クリーチャーは多いですが、地味は地味。

《セテッサの戦神官》
2点のライフを得るためにわざわざこれを対象にする呪文を唱えるのも微妙ですし、1/3は強化して使う対象としては力不足ですよねえ。

《旅する哲人》
熊です。クリーチャー・タイプ的には不遇な部類。

《レオニンの投網使い》
やってることは完全に《アゾリウスの拘引者/Azorius Arrester(RTR)》の劣化なので、少なくとも共存する環境で使うことは無いでしょう。それでも《ゴブリンの近道抜け/Goblin Shortcutter(M14)》以上ですけどね。

《エイスリオスの学者》
黒マナが必要ですが、タップ不要でドレインしてくれます。3マナで1/4という悪くない壁性能を誇りますので使う場面はあるかもしれません。

《ラゴンナ団の長老》
条件付きライフ回復クリーチャー。(2)(W)で3/2(白では珍しい?)なので腐りはしませんが、他より優先する程とも言えないか。

《目ざといアルセイド》
やや重めなのと、やはり警戒が地味すぎるせいであまり使いたいと思いません。

《天馬の乗り手》
1回英雄的を誘発できれば戦力としては十分です。マナ・カーブ的にも《希望の幻霊》のエンチャント先としては面白い。

《エファラの管理人》
《アイゼンの官吏/Aysen Bureaucrats(5ED)》と比べ、かなり重くなってしまっています。もちろん対象は増えているものの、《おとりの達人/Master Decoy(9ED)》や《妨害の公使/Minister of Impediments(DIS)》とは比べるまでも無く。

《セテッサのグリフィン》
毎回いる5マナ飛行クリーチャーとしては良い方か。ただし能力の起動に(2)(G)(G)必要なのは苦しい。

《沈黙の職工》
《包囲マストドン/Siege Mastodon(M14)》がダブルシンボルになりました。ただそれだけで何も能力などが増えていないのでどうしようもありません。

《神々の思し召し》
占術1付きプロテクション付与。対除去用カウンターなどいろいろ用途もあり、占術というオマケもあるので《雲隠れ/Cloudshift(AVR)》に代わるクリーチャー保護として悪くないかも。《雲隠れ》はあれはあれでまた別の用途も多いですが。

《今わの際》
再録物。システム・クリーチャー向け除去ですが、まあこういうのが機能するかどうかはメタ次第でしょうか。

《戦識の武勇》
+2/+2と占術1。重くはないですし占術1はコンバット・トリックのオマケとしてはありかなと。ささやかには違いないですが。
最近の同系カードでは先制攻撃付けたり絆魂つけたりがありましたが、それらと比べてもそう劣ってはいないでしょう。

《解消の光》
似たカードで言うと《呪い破り/Cursebreak(AVR)》の方が軽くて使いやすいんですが、まあ入れ替わりですので仕方ないですね。
テーロス環境を見越して、ということだと思いますが近隣のセットでは軽量インスタントでのエンチャント破壊が用意されていませんので、白のインスタントでエンチャントを破壊したければこれを使うこともあるかもしれません。汎用性では《叫び回る亡霊/Keening Apparition(RTR)》辺りが白のエンチャント破壊の基本となりそうな。
取り消し線関連追記:忘れてましたが《隔離する成長/Sundering Growth(RTR)》がありましたね。

《神聖なる評決》
再録物なので特には。妥当な性能ながら、コモン構築で使うには重過ぎるきらいが。

《ヘリオッドの選抜》
キャントリップ付き+0/+2オーラ。キャントリップなので、英雄的カードの補助狙いで使うくらいはできる可能性も。
追記:見間違えてましたが1マナではなく2マナでした。うーん、それだとわざわざ使うにはちょっと苦しいか。


《トリトンの岸盗人》
いなさそうで実際いなかった青の1マナ1/2バニラです。使うことは無さそうですが。

《蒸気の精》
《天空のアジサシ/Welkin Tern(M13)》です。青でウイニーを組むなら選択肢に入るでしょう。

《前兆語り》
キャントリップなどとは違うのでカード・アドバンテージは発生しないものの、序盤のブロッカーかつ先の安定性を確保する手段として便利だと思います。

《雨雲のナイアード》
素出しでもそこそこの性能ですし、適当なクリーチャーにオーラとしてつけても一定の仕事はするはずなので、デッキは選ぶでしょうが使ってみても面白いと思います。どうしても《幽体の飛行/Spectral Flight(ISD)》や《グリフィンの導き/Griffin Guide(TSP)》と比べてしまいますが、単体で見てそう悪くはないかと。

《はじけるトリトン》
赤マナが必要ですが2点火力になります。3マナ2/3という及第点のサイズもあるので悪くないでしょう。

《波濤砕きのトリトン》
効果が単発ではあまり効果的ではない部類なので、使いづらそうに見えます。

《海岸線のキマイラ》
堅い飛行ブロッカー。しかし返り討ちにするパワーも無ければ、これが出る頃に相手が出しているクリーチャー複数を抑え込むタフネスも無いような。

《水跳ねの海馬》
瞬速と能力を活かした、防御時の奇襲役という感じです。タフネスも高くないですし割と相討ちして終わる場面が多そうな。

《記憶の壁》
再録物。《古術師/Archaeomancer(M14)》で十分に思えるのですが、まあダメとは言い切れないですね。

《先見のキマイラ》
意外にもコモンで登場した3/4飛行。これはコントロールっぽいデッキで使ってみたいカード。

《水底の巨人》
コスト・パフォーマンス的には《野面背のサイ/Rubbleback Rhino(RTR)》を一回り大きくしたものなので悪くありません。オーラなどでの強化方法次第ではフィニッシャーに据えられるのでは。

《無効》
ミラディン・ブロックで再録されたのとおそらく同じ理由で再録。軽いですし使う機会はありそうです。

《迷宮での迷子》
占術1も-3/-0も地味な上に、抱き合わせになったからどうということも無く…。

《航海の終わり》
それほど重くないので、《送還/Unsummon(M13)》系カードを使うなら十分候補になります。

《阻まれた希望》
私はこういうカウンターを扱うのが下手なのであまり強く見えないのですが、まあ使えばそれなりなのかもしれません。

《捕海》
再録物。リミテッドではいいと思いますがコモン構築用としては重さが気になるところ。ただ、特に怪物的になっているクリーチャーに撃てると結構効きそうですから、今まで以上に有効利用しやすい環境になる可能性はあります。
ああ、でもコモンには怪物化を持つカード2枚しか無いんですよね。

《タッサの褒賞》
ライブラリー破壊効果は比較的どうでもいい(その手のデッキで使う分には良いオマケだと思います)のですが、コモン環境では2枚分のアドバンテージを得るカードが貴重なので、大量に積むことは無いにせよ存在は意識しておくべきカードのように思えます。

《液態化》
ブロックされなくさせるオーラは、このコストでは初? 占術1は地味ながら、何度も利用できるなら結構便利だと思います。攻撃を通したいクリーチャーとして、いい具合に《巻物泥棒/Scroll Thief(M14)》等も健在ですし。

《予期された運命》
最終的に2枚ドローするカードですが、2枚目を引くまではだいぶ間がありますし妨害されることもあり得ます。これも英雄的カードのお供として見るべきか。


白はクリーチャーが微妙なものが多いですね。アタッカーとしては《天馬の乗り手》がギリギリくらいか。
ブロッカーとしては《エイスリオスの学者》が気になりますが、色を選ぶ上に実際の性能としては未知数ですね。何かで使ってみようとは思います。
インスタント他、呪文の方は及第点のものが多いですか。ただ、ずば抜けたものも無い印象。

青の方が気になるカードは多めかなと。《前兆語り》、《先見のキマイラ》、《水底の巨人》、《タッサの褒賞》、《液態化》など。

次回は黒と赤。
先週のテーロス・プレビューで公開された新規コモンは《ネシアンの狩猟者/Nessian Courser(THS)》だけでした。
コモンはシンプルなカードやテーマとそこまでは直結しないカードも多いのでプレビューで紹介されづらいですが、未来予知で既に再録済みのカードしか判明しないとは。
まあ《ネシアンの狩猟者》が登場するかどうかは気になってましたけど。

いつもの流れですと明日の月曜日には全カードが公開されるんでしょうし、事前にもう少し公開しておいてほしかったような。

これではつまらないので、もう来週に迫った基本セット入れ替わりの予習を。

継続して使えるカードは以下20種。
《神聖なる好意/Divine Favor》
《平和な心/Pacifism》
《柱平原の雄牛/Pillarfield Ox》
《古術師/Archaeomancer》
《予言/Divination》
《本質の散乱/Essence Scatter》
《否認/Negate》
《巻物泥棒/Scroll Thief》
《強迫/Duress》
《吸血鬼の印/Mark of the Vampire》
《精神腐敗/Mind Rot》
《不快な再誕/Vile Rebirth》
《峡谷のミノタウルス/Canyon Minotaur》
《チャンドラの憤慨/Chandra’s Outrage》
《溶解/Smelt》
《野生の勘/Wild Guess》
《命取りの出家蜘蛛/Deadly Recluse》
《濃霧/Fog》
《帰化/Naturalize》
《垂直落下/Plummet》

あまり重要ではないカードが多いですね。《帰化》など、近隣のブロックに収録されてるせいで基本セットにあろうが無かろうが使えるようなものも。
各種カウンターや《強迫》辺りが、近隣のブロックのカードでは代用が利きづらい部類でしょうか。

そして残り81種がテーロス解禁と同時に使用不可になります。
それなりに影響がありそうなのは青字にした辺り…。いえ、最近全然触れてなかったので正直分からないのですが。

最近は新世界秩序のせいで黒除去の劣化が激しくて困ります。《殺害/Murder(M13)》と《夜の犠牲/Victim of Night(ISD)》と《悲劇的な過ち/Tragic Slip(DKA)》などが落ちるので、黒に真っ当な除去が出るのかどうか…。
さすがに《血の儀式文/Liturgy of Blood(M14)》では話にならない。

《血の署名》や《灼熱の槍》はテーロスで代替品や同型再版が出ることが分かっていますし、
《進化する未開地》もラヴニカへの回帰ブロックのギルド門がある以上は結局脱落の影響は大きくないですね。
《アジャニの陽光弾手/Ajani’s Sunstriker(M13)》
《天使の慈悲/Angel’s Mercy(M13)》
《従者つきの騎士/Attended Knight(M13)》
《エイヴンの従者/Aven Squire(M13)》
《戦飛びの鷲/Battleflight Eagle(M13)》
《隊長の号令/Captain’s Call(M13)》
《神聖なる評決/Divine Verdict(M13)》
《消去/Erase(M13)》
《栄光の突撃/Glorious Charge(M13)》
《庇護のグリフィン/Griffin Protector(M13)》
《守護ライオン/Guardian Lions(M13)》
《アクラサの守護者/Guardians of Akrasa(M13)》
《安全な道/Safe Passage(M13)》
《武勇の誇示/Show of Valor(M13)》
《銀毛のライオン/Silvercoat Lion(M13)》
《軍用隼/War Falcon(M13)》
《戦噛みの猛犬/Warclamp Mastiff(M13)》
《土砂降り/Downpour(M13)》
《硬化/Encrust(M13)》
《フェアリーの侵略者/Faerie Invaders(M13)》
《湾口の海蛇/Harbor Serpent(M13)》
《打ち寄せる水/Hydrosurge(M13)》
《索引/Index(M13)》
《クラーケンの幼子/Kraken Hatchling(M13)》
《真珠三叉矛の人魚/Merfolk of the Pearl Trident(M13)》
《精神刻み/Mind Sculpt(M13)》
《商売の秘訣/Tricks of the Trade(M13)》
《送還/Unsummon(M13)》
《ヴィダルケンの幻惑者/Vedalken Entrancer(M13)》
《狩漁者/Watercourser(M13)》
《天空のアジサシ/Welkin Tern(M13)》
《風のドレイク/Wind Drake(M13)》
《血狩りコウモリ/Bloodhunter Bat(M13)》
《血の座の吸血鬼/Bloodthrone Vampire(M13)》
《ひどい荒廃/Crippling Blight(M13)》
《闇の好意/Dark Favor(M13)》
《墓暴き/Disentomb(M13)》
《任務に縛られた死者/Duty-Bound Dead(M13)》
《本質の吸収/Essence Drain(M13)》
《巨大蠍/Giant Scorpion(M13)》
《リリアナの影/Liliana’s Shade(M13)》
《殺害/Murder(M13)》
《貪欲なるネズミ/Ravenous Rats(M13)》

《ネファロックスの召使い/Servant of Nefarox(M13)》
《血の署名/Sign in Blood(M13)》
《苛まれし魂/Tormented Soul(M13)》
《歩く死骸/Walking Corpse(M13)》
《ゾンビの大巨人/Zombie Goliath(M13)》
《刃牙の猪/Bladetusk Boar(M13)》
《火口化/Craterize(M13)》
《ドラゴンの雛/Dragon Hatchling(M13)》
《炎の精霊/Fire Elemental(M13)》
《ゴブリンの付け火屋/Goblin Arsonist(M13)》
《ゴブリンの戦囃し/Goblin Battle Jester(M13)》
《火をつける怒り/Kindled Fury(M13)》
《クレンコの命令/Krenko’s Command(M13)》
《モグの下働き/Mogg Flunkies(M13)》
《無謀な粗暴者/Reckless Brute(M13)》
《かき回すゴブリン/Rummaging Goblin(M13)》
《灼熱の槍/Searing Spear(M13)》
《ラッパの一吹き/Trumpet Blast(M13)》
《金屑化/Turn to Slag(M13)》
《火山の力/Volcanic Strength(M13)》
《炎の壁/Wall of Fire(M13)》
《東屋のエルフ/Arbor Elf(M13)》
《結合虫/Bond Beetle(M13)》
《豊潤な収穫/Bountiful Harvest(M13)》
《ケンタウルスの狩猟者/Centaur Courser(M13)》
《エルフの幻想家/Elvish Visionary(M13)》
《遥か見/Farseek(M13)》
《捕食/Prey Upon(M13)》
《原初の狩猟獣/Primal Huntbeast(M13)》
《レインジャーの道/Ranger’s Path(M13)》
《歩哨蜘蛛/Sentinel Spider(M13)》
《大蛇の贈り物/Serpent’s Gift(M13)》
《とげのベイロス/Spiked Baloth(M13)》
《森林群れの狼/Timberpack Wolf(M13)》
《剛力化/Titanic Growth(M13)》
《巨森を喰らうもの/Vastwood Gorger(M13)》
《イェヴァの腕力魔道士/Yeva’s Forcemage(M13)》
《進化する未開地/Evolving Wilds(M13)》

公式サイトにてテーロスの新機能などについて解説がありますが、気になった所があったので自分用メモ。

新キーワード能力授与を持つカード例とその注釈文は以下。
目ざといアルセイド
(2)(W)
クリーチャー・エンチャント ― ニンフ
2/2
授与(4)(W)(このカードを授与コストで唱えた場合、これはエンチャント(クリーチャー)を持つオーラ呪文である。クリーチャーにつけられていない場合、これは再びクリーチャーになる。)
警戒
エンチャントされているクリーチャーは、+2/+2の修整を受けるとともに警戒を持つ。


そして解説には以下のようにありまして。
(前略)エンチャントしているクリーチャーが何らかの理由で戦場を離れた場合、このオーラは他のオーラのように墓地に置かれるのではなく、ただちにクリーチャー・エンチャントになります。
こちらは状況起因処理のルールを知っていれば、注釈文からでも読み取れる内容。
エンチャント先が戦場を離れて即クリーチャーになるので、「クリーチャーについていないオーラ」であるタイミングが無いので、「何にもつけられていないオーラは、オーナーの墓地に置かれる。」が適用されるタイミングは無く、戦場に留まれるということですね。

授与を持つカードをオーラとして唱えた後、呪文が解決する前に対象クリーチャーが戦場を離れた場合、このオーラ呪文は通常のオーラ呪文のように打ち消されるのではなく、クリーチャー・エンチャントとして解決されます。(後略)
こちらは注釈文からでは絶対読み取れない内容なので注意が必要です。しかも、プレリリースなどでも頻出するシチュエーションかと思われます。
総合ルール上の、授与の定義には書かれるのでしょうけど。

結魂の時も思いましたけど、注釈文は注釈文なので多少曖昧な部分が出るのは仕方ないということでしょうね。
実際上記の内容ををいちいちテキスト欄に書いてられない。
昨日書ききれなかった、テーロスプレビュー1週目のコモンカード雑感など。

乗騎ペガサス
(1)(W)
クリーチャー ― ペガサス
1/1
飛行
乗騎ペガサスが攻撃するたび、攻撃している人間はそれぞれターン終了時まで飛行を得る。
部族カードとしては中途半端ですね。部族環境でなくとも、人間クリーチャーは多いとはいえ。
迷宮での迷子
(U)
インスタント
クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで-3/-0の修整を受ける。占術1を行う。
いつもの1マナ-3/-0インスタント。
占術も1だとかなり効果が薄いので、使うことは無さそうです。
前兆語り
(1)(U)
クリーチャー ― 人間・ウィザード
1/3
前兆語りが戦場に出たとき、占術2を行う。
便利ブロッカーです。
カードを引いたりはできないので《海門の神官/Sea Gate Oracle(ROE)》程ではないかもしれませんが、
2マナであるという長所もありますし、実用性はあるかと思います。
航海の終わり
(1)(U)
インスタント
クリーチャー1体を対象とし、それをオーナーの手札に戻す。占術1を行う。
まあ順当な《送還/Unsummon(M13)》バリエーションです。
重すぎないので占術1でも使う気にはなりますね。環境の他のバウンスとの比較で選ぶことになるでしょう。
波濤砕きのトリトン
(2)(U)
クリーチャー ― マーフォーク・ウィザード
1/4
英雄的 ― あなたが波濤砕きのトリトンを対象とする呪文を1つ唱えるたび、対戦相手がコントロールするクリーチャー1体を対象とし、それをタップする。そのクリーチャーは、そのコントローラーの次のアンタップ・ステップにアンタップしない。
ちょっと強い《角海亀/Horned Turtle(M10)》。
昨日も書きましたが英雄的を何度も誘発させるのは難しそうで、
このカードのような単発では必ずしも役立たない効果は扱いづらそうです。
骨読み
(2)(B)
ソーサリー
占術2を行い、その後カードを2枚引く。あなたは2点のライフを失う。
《夜の囁き/Night’s Whisper(5DN)》の《予感/Foresee(M11)》的バリエーション。
さすがに占術4とはいきませんでしたが、これでも十分使えるかと。
ただ、《予言/Divination(M14)》と同等のコストになったので、
2点ライフの代償が占術2かと思うとやや弱く見えますね。いや、強いと思いますが。
アクロスの十字軍
(R)
クリーチャー ― 人間・兵士
1/1
英雄的 ― あなたがアクロスの十字軍を対象とする呪文を1つ唱えるたび、速攻を持つ赤の1/1の兵士・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。
これもあまり使いやすそうには見えない…。
英雄的の誘発条件が対象を取る呪文を必要とするのに、数を増やすこの効果が全体修整の方が効果的というのはあまり動きがきれいでないように思えますね。欠点というほどでもないですが。
どうでもいいですが赤(単色)の1/1の兵士・クリーチャー・トークンは珍しいか。
稲妻の一撃
(1)(R)
インスタント
クリーチャー
クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。稲妻の一撃はそれに3点のダメージを与える。
特にひねりの無い3点火力。と言うか《灼熱の槍/Searing Spear(M13)》同型再販です。
まあ寿命が2年延びたということで。こういった基本火力は選択肢としてあるに越したことは無いですし。
神々との融和
(1)(G)
ソーサリー
あなたのライブラリーの一番上から5枚のカードを公開する。あなたは、それらの中にあるクリーチャー・カードかエンチャント・カードを1枚あなたの手札に加えてもよい。残りをあなたの墓地に置く。
名前的に《自然との融和/Commune with Nature(10E)》系処理かと思ったら墓地に置くタイプでした。
今ならゴルガリ関連のカードなどもあるのでこれはこれでありでしょうか。
手札に加えられるカードの範囲は広いのでデッキ次第ではいい動きをするかもしれませんね。
サテュロスの享楽者
(1)(G)
クリーチャー ― サテュロス
2/1
(R), サテュロスの享楽者を生け贄に捧げる:あなたのマナ・プールに(R)(R)(R)を加える。
《血の臣下/Blood Vassal(UZ)》辺りの流れを汲むカードと見ていいんでしょうかね。
クリーチャーとして特に強くもないですが、瞬発力はあるので何かしら使い道はあるのかもしれません。
コモン構築を出ればもっとコンボなどの幅も広がりそうな。

《前兆語り》、《航海の終わり》、《骨読み》辺りは好きなカードです。
《神々との融和》もデッキを選べば便利そうですね。

英雄的は、コモンの範囲ということもあり効果が地味だし単発では効果の薄いものが多数。
フラッシュバックや回顧や反復のような使い回せる呪文や、
《共生/Symbiosis(UZ)》のような複数の対象を取る呪文があるとかでないといまいち使いづらそうですね。
今週からテーロスプレビューが始まりました。
最近はカードの公開ペースが速いので追い付くのが大変です。
コモンだけで19枚ありますね。一旦新用語関連のカードのみ拾ってしまいましょうか。

目ざといアルセイド
(2)(W)
クリーチャー・エンチャント ― ニンフ
2/2
授与(4)(W)(このカードを授与コストで唱えた場合、これはエンチャント(クリーチャー)を持つオーラ呪文である。クリーチャーにつけられていない場合、これは再びクリーチャーになる。)
警戒
エンチャントされているクリーチャーは、+2/+2の修整を受けるとともに警戒を持つ。
オーラ呪文としても唱えることのできる能力、授与を持ちます。
公開されている限りでは、自身のP/Tに等しい修整と能力を与えるようデザインされているようですね。
授与コストの多くは、本来のコスト+(2)くらいがベースの模様。
解説を読むまで気付かなかったのですが、エンチャント先が除去されたとしても、クリーチャーとして場に残ります。確かにこれは便利。
ただ、授与前提ですとほとんどのカードがかなり重いですから、
どちらかと言うと素で出す方の運用が基本になることが多そうです。

サイクルが既に5枚とも公開されています。
青 雨雲のナイアード (2)(U) 2/2 飛行 授与(4)(U)
黒 洞窟のランパード (3)(B) 2/2 威嚇 授与(5)(B)
赤 槍先のオリアード (2)(R) 2/2 先制攻撃 授与(5)(R)
緑 葉冠のドライアド (1)(G) 2/2 到達 授与(3)(G)
コモンのサイクルなのでシンプルですが、それなりの性能。
白だけクリーチャーとしての性能が最近のカードと比べ劣るような? 《歩哨スリヴァー(M14)》は(1)(W)で2/2警戒+αでしたので。

ところで授与付きカード含め、エンチャントかつ何か、というカードはカードの上半分が特殊なデザインになっています。
特殊なデザインのカードというのが最近乱用され過ぎな気もしますが、まあ分かりやすいしいいのかな。
オデッセイの墓地アイコンなんかも、今の時代であればもっと違った(遠目にも分かるような)別デザインになっていたかもしれませんね。
ネシアンのアスプ
(4)(G)
クリーチャー ― 蛇
4/5
到達
(6)(G):怪物化4を行う。(このクリーチャーが怪物的でない場合、これの上に+1/+1カウンターを4個置く。これは怪物的になる。)
キーワード処理、怪物化を持ちます。要するに1回限り+1/+1カウンターを乗せて強化できます。
怪物化のコストは、唱えるマナ・コスト+(2)くらいが多いようですね。授与に引き続き。それに合わせて乗せるカウンター数を調整してデザインしているのかな。
このカードは怪物化してもこれといった能力はありませんが、怪物化を条件に誘発する能力を持つカードも公開されています。コモンにもそういったカードがあるといいんですがどうなるやら。
戦場に出てからコストを払って強化、という意味ではレベルアップや変異の流れをくんだ能力と言えるかもしれませんね。まあ、変異は強化に限らずいろいろ起こりますが。
でカード単体の話ですが、コモン到達クリーチャーとしては結構パフォーマンスがよいですよね。昔ならこのコストなら4/5バニラだったり4/4到達だったりしたものですが。
あとちょっとしたことですが、ネシアンという地名が登場しましたね。未来予知のタイムシフト・カードに《ネシアンの狩猟者/Nessian Courser(FUT)》というカードがありました。
アスフォデルの灰色商人
(3)(B)(B)
クリーチャー ― ゾンビ
2/4
アスフォデルの灰色商人が戦場に出たとき、各対戦相手はそれぞれX点のライフを失う。Xはあなたの黒への信心に等しい。あなたはこれにより失われたライフに等しい点数のライフを得る。(あなたの黒への信心は、あなたがコントロールするパーマネントのマナ・コストに含まれる(B)の総数に等しい。)
色への信心という新用語です。これもキーワード処理という扱いになるようですね。なんだかしっくりきませんがあまり気にしないことにします。追記:やはりと言うべきか、別にキーワード処理ではなくただの用語という扱いの模様。
2点以上のドレインが見込めて、かつ重いなりに2/4のブロッカーになるので単体では結構便利に見えます。
怪物化クリーチャーや、授与による強化が多いと2/4でも止まらないケースは多々ありそうですが。
天馬の乗り手
(1)(W)(W)
クリーチャー ― 人間・騎士
2/2
飛行
英雄的 ― あなたが天馬の乗り手を対象とする呪文を1つ唱えるたび、天馬の乗り手の上に+1/+1カウンターを1個置く。
能力語の英雄的を持ちます。
そのパーマネントを対象とする呪文を唱えるたびに誘発します。
ブロックのテーマ上、オーラ呪文なども多数存在するとは思われますが、
そんなに対象を取る呪文を多数投入するのは難しいですよね。
誘発回数の期待値はあまり多く見積もらない方がいい気がします。
そういう意味では、このカードの場合は1回誘発すれば(しなくても?)十分なので英雄的カードの中ではいい方かもしれません。
神々の思し召し
(W)
インスタント
あなたがコントロールするクリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時までプロテクション(あなたが選んだ色1色)を得る。占術1を行う。
再録キーワード処理として占術が選ばれました。注釈文は省略。
世界観に合うことなどを考慮しての再録かと思われますが、M11でも収録されてましたのでもっと長いこと収録されてないシステムを採用して欲しかった気はします。
まあおかげで、昔よく使っていた《マグマの噴流/Magma Jet(FDN)》が再録されてるのは個人的には嬉しいですが。当然アンコモンですけど。

残り10種はまた別枠で。
秘密日記のみ。
秘密日記のみ。

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